背中がぞくぞくする。
夜明け前の寒気に目覚めた。
枕元に置いた寒暖計は-2℃を指していた。
テントの外張りが結露して、バリバリ強張ったように霜に覆われている。
再び台風一過の山へ入った。
天気予報は雨上がりの朝、この秋一番の寒気を予想している。
山岳スカイラインにかかると、寒気が足元から這い上がってくる。
グローブの指先が、かじかんで感覚がなくなってくる。
嵐の後の山道は、散り積もった落葉が道を覆う。
紅葉は、1500mから1200mラインまで降りてきている。
標高を上げるに従がって、白い霧が深くなってきた。
ひたひた押し寄せる乳白色のヴェールを透かして、はっとするような名残の紅葉が浮かび上がる。
土小屋~よさこい峠は、また路肩崩落部分が大きくえぐれ、通行止の表示。
さて林道閉めまで後一カ月。
この秋の復旧は、かなり怪しい?
(瓶ヶ森の落石現場も)
私が、どうやって瓶ヶ森まで行ったかって?
それは内緒(汗)
翌朝五時に、高知のmisaさんから到着メール。
男山下の白骨樹で待ち合わせの連絡を入れる。
テン場からの途中、チラチラ闇の中を移動する光が幾つも揺れる。
山の写真ヤさんは、早朝から勤勉だ。
三浦さん、高知のTさん、zenさん、Yさん、そして福島さん。
なんだ?林道通行止めなのに、顔なじみが勢ぞろいしている。
しばらく待つ間に、暗闇から聞き覚えのある声が(笑)
misaさん、お久しぶりです。
八方ブナの時にも御一緒したSさんともお久しぶり。
男山に近づくに従がって、樹々は白く着氷した霧氷に覆われる。
尾根伝いを女山まで移動して日の出を待つ。
凍てつく烈風に晒され、ひたすら日の出と湧き上がる雲が切れる瞬間を待ちわびる時間。
一人で、じっと耐えるより、
大勢の人たちと、たわいもない会話を交わしながら待つ時間は、
どうして、こうも違うのだろう?
あの何時果てるかと思われる長い時間が、思いの外、苦にならない。
その瞬間は、意外に早くやって来た。
瀬戸内から吹き上がる雲が大きくうねり、雲を裂いて眩い曙光が射す。
カシャカシャカシャ…連続してシャッター音が鳴り響く。
瓶ヶ森は石鎚山頂と違ってポジション取りが自在。
気象変化に合わせて、どんどん移動してゆく。
陽が高くなるまで、あっと云う間に時が過ぎて行った。
コメツツジの紅葉と霧氷を前景とした場所が今回のベストポジションだったかな?
暖かな日溜まりの男山山頂で、misaさんお手製の朝食を頂きお腹もくちて、
すっかり三人とも寛いでいた。
misaさんも「伊吹山の霧氷以来の感触」と満足してくれた。
高く晴れ上がった青い空。
帰路は林道沿いの今を盛りの秋を楽しんでね。
振り返れば伊吹山のサンゴ礁?に魅せられて13年・・・
どっぷり朝焼けにはまってしまいました
確かに瓶が森は撮影場所が自在に移動できる
今回は穴場での撮影が出来たことに感謝します
あと一泊しては如何でしたか?
misaはお別れして伊吹山を散策しあとは林道の紅葉を目で楽しみました
当日は笹ヶ峰のブナ林でも見事な霧氷が昼ごろまで見られたそうです
週末は条件揃えば走ります
取りあえず皿が峯でお会いしましょう
でも翌朝の冷え込みは前日以上でしたが、ピーカンで霧氷も雲海もありません。
この時期は、まだ冬と較べると温かいので低気圧通過後でないと霧氷は難しいかも?
その代わり、放射冷却で霜がびっしり。
実は、今回の最大の収穫は、この色づいた葉っぱを縁取る霜の写真だと思っています。
キュートでしょう(笑)
それと霧に浮かぶ樹々の淡いシルエットと名残のもみじ。
かなり手塚雄二を意識した手法です。
いえいえmisaさん、石鎚にはYさんを始め厳冬期にも通う女性写真家がいます。
先日の新聞にも掲載されていたように、日本は女性の社会進出を阻む障壁が、あまりに多過ぎる。
男女の格差ランク世界105位ですよ。
あまりの数字に茫然としました。
この国は未だ近代化以前の封建社会なの?
日本の格差社会、差別社会は顕著です。それが無いのは自然に面したときですね。厳しさも、優しさも、心への訴えも平等です。
帰路の紅葉、写真で楽しませてもらいました。
石鎚山頂は、紅葉も終わり、霧氷がついても中途半端なつき方なので12月以降まで待ちます。
それに較べ瓶ヶ森は、11月末の林道閉め以降は下から登らなければなりません。
体力に自信のない写真ヤさんは、この時期に集中します。
それに瓶ヶ森は文中にも書いたようにポジション取りが自在なので撮影も多様性に富みます。
だから10年以上も石鎚に通い続けけるベテラン写真家が瓶ヶ森に集まったのだ思います(笑)
弱者切り捨ての格差社会は、圧倒的多数を得た安倍内閣になってから、どんどん加速しています。
今日の新聞は、難病患者や原爆症患者の切り捨てでしたね。
震災以降、私たちは鬱陶しい現実から目を逸らし景気の回復へと逃避しました。
そのツケが身近に押し寄せて来ています。
秘密保護法が可決されると、もう私たちは手も足も出なくなるかもしれません?
残念ですけど、これは私たちが国政選挙で選択した結果です。
曽野綾子の本が共感を呼び売れている現実が、端的に忸怩たる現状を反映しています。
あの「被災者は瓦礫を燃やして暖をとれ」の人ですから(哀)
久しぶりのランスケワールドでやはりスゴイと見せていただきました。
小生は、明日石立山に入ってきます。
今朝は、そうするともう石立山へ出発されているわけですね。
かなり厳しい山だと聞いています。
元山ヤもずいぶん山から遠ざかっているようですからね。
ちょっと心配です(笑)
今は1200m付近の紅葉が見頃みたいです。
彩の秋を堪能してきてください。
私も今日は秋の森へ日帰りで出かけてきます。