鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

郷の朝

2013-03-22 05:55:26 | 写真俳句

春霜の綺羅なす里の朝かな

(しゅんそうのきらなすさとのあしたかな)

先日の帰省の時の一枚です。

遅霜がキラキラと綺麗でした。

 

つくしんぼ郷のやうやう目覚めけり

(つくしんぼさとのようようめざめけり)

故郷はようやく冬の眠りから覚めたようです。

      3月11日~20日の、ツイッターつぶやき句をまとめました。

                         (一部省略、一部推敲)

    まだ二年もう二年かな震災忌            鎮魂の大地に春や老いの佇つ

    震災忌亡き娘に語る母のあり            黙祷の一分間や震災忌

    子を孫を親を失い震災忌               自分らしく生きるを誓ひ震災忌

    ない希望作ればいいと震災忌             春色や別れの色と出会い色

    春色や相撲幟のはためけば             春色は涙の色と覚えけり

    旅立ちの衣まとへば春の色              春色やマネキンの脚すらり伸び

    春色の先ずは黄色に始まれり            湯巡りの人のそぞろに柳の芽

    芽柳や白秋生家のなまこ壁              不器用に生きて六十路や柳の芽

    芽柳や老いて可愛くあれと言ひ           柳の芽直哉泊りし古旅館

    峠路を越えて越前春ならい               母残し郷離(か)る路や春ならい

    老い母に吐きたる語気や春ならい          雪割や真白き歯して山男

    春北風や数珠を片手に修行僧            すそわけの団子いただく彼岸かな

    雪割りて先祖参りの津軽かな              雪割の辿るアルペンルートかな

    雪割りて郷越前の目覚めけり              雪割や六十路と言へど若手にて

    道草の許される齢蓮華草                道草の時に楽しき蓮華草

    ままごとの簪さして蓮華草                ままごとの幼き恋や蓮華草

    初恋と知らずげんげの花冠                園児らの声駆け回り紫雲英の田

    げんげ田を鋤く牛何を思ふやら             春分や延命水に人の列

    悲しみのなき人あらずお中日              春分や仏間の遺影笑みて見え

    春分や尼僧の少し艶めきて               老僧の脚の危うさお中日