鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

打ち水

2014-08-10 19:22:27 | 写真俳句

難しき近所付き合い水を打つ

(むずかしききんじょづきあいみずをうつ)

打ち水=夏の季語

 

物忘れ歳のせいにし茗荷の子

(ものわすれとしのせいにしみょうがのこ)

茗荷の子=夏の季語

最近ひどくなった物忘れ、決して茗荷のせいではありません。

 

      8月1日~10のつぶやき句を、自選24句にまとめました。

    暑気払い身過ぎや世過ぎなど論じ        肝心は生きてゆくこと暑気払

    石仏の山路に黙す炎暑かな           遠島へ水脈一筋に土用凪

    平均の寿命また延び百日草           百日草不老長寿の草はなく

    わらべ歌流す売り場や夏真昼          ビードロや夏の終りの音に似て

    うらぶれの浜の番屋や昆布干す         ラジオから流るる演歌昆布浜

    不器用に男料理の昆布だし           語り部の老い重ねけり原爆忌

    立秋や四季なき国となりてなほ         昭和には四季がありけり秋立つ日

    冬瓜や嫌い嫌いも好きのうち          冬瓜やどうにも食へぬ奴がゐて

    冬瓜を料理しきれぬ句詠みかな         愛飲の地酒二合や秋端居

    一人では漕げぬシーソー秋暑し         公園の忘れボールや秋暑し

    長崎忌首相の言の虚ろかな           放棄田の草花園となりにけり

    まほろばは越前の里草の花           薪能鬼女の怪しく夜の底