信ずれば叶ふ占ひ黄秋桜
(しんずればかなううらないきこすもす)
しりとり五七五参加句。
「美登利ゐて信如が居らぬ月の雨 (マリコさん)」に繋ぎました。
愛飲の地酒二合や秋端居
(あいいんのじざけにごうやあきはしい)
しりとり五七五参加句。
「揺り椅子に秋立つ夜の愛読書 (ひっちさん」に繋ぎました。
8月11日~20日のつぶやき句を自選30句にまとめました。
初風や八十路の歌ふ恋の歌 初風や口笛軽き青春歌
すきとほる風に戯れねこじゃらし すうるりとオクラの箸を逃げにけり
秋の夜や自分探しに繰るページ 深山なる無縁の墓や盆の道
老僧の読経怪しき盆の路 盆の路無住の寺の荒れにけり
蓑虫や田圃の祖母の小さき背 蓑虫となりて働く祖母なりき
蓑虫や耐震ゼロの粗家なれど 叶ふならこの目直せよ流れ星
終戦日抗議漕ぎ出す辺野古かな 赤紙のビラ受け取りて終戦日
人の世の不協和音や轡虫 だみ声で歌ふ演歌やくつわ虫
くつわ虫アウフタクトのジャズピアノ がちゃがちゃや岡目八目へぼの囲碁
忘れたるふりの世渡り秋茗荷 老いてなほ頑固になれり秋茗荷
日々絶えぬ探し物かな秋茗荷 雨降りて月の渡れず嵐山
草虱縋りて生くも潔し 草虱ついて来よとは言はぬのに
不可思議な女心や草虱 秋灯や親魏倭王の倭人伝
ここだけに吹く風ありて秋かげり 秋曇暮色遠近さだめなく
句碑ひとつ黒々とあり秋陰り 病む国を弄ぶごと秋出水