店街の華やぐあたり雛飾り
(てんがいのはなやぐあたりひなかざり)
経済の停滞で、商店街は元気がありませんが、
雛飾りで、この時ばかりは華やいでいます。
睦まじく六十路夫婦の雛飾り
(むつまじくむそじめおとのひなかざり)
我が家の、瓢箪製雛人形です。
慎ましく、飾ってみました。
投稿句有難うございました。
夕雲雀遠く遠くと去りにけり よしさん
2月20日~28日のツイッターでのつぶやき句をまとめました。
(一部省略、一部推敲)
柏手の響く社や梅白し 白梅や天満天神繁盛亭
白梅や天神様の絵馬祈願 デイケアにときめきあらし春ショール
経るごとに義母(はは)に似る妻春ショール 豹柄の浪花に闊歩春ショール
繰り返しこと聞く義母(はは)や春霞 やどかりの三杯目にはそっと出し
現世をがうなと知りて生きむかな やどかりや所詮この世は仮住まい
やどかりや返し忘れた鍵一つ 天神の絵馬応え時梅真白
蕗の芽をスーパーで買ふ無粋かな 蕗の薹お銚子一本増えにけり
蕗の芽をともに摘みたる母の老い 川柳の少し苦みや蕗の薹
小料理のママの盛りつけ蕗の薹 浅春の友へ別れのメールかな
春浅し人には見えぬ猫の夢 春浅し思はぬ人が夢に立ち
早朝の回覧板や浅き春 春浅し急いで廻す回覧板
比良嶺を遙かに湖東菜種御供 杣道に野仏一つ菜種御供
擦り減りし祈願守りや菜種御供 茂吉忌や生家の門の古りてあり
茂吉忌や忘れた歌を思ひ出し 焼山や焼きし親爺の熊のごと
焼山や焦土と化しし昔あり 焼山や頭に馬油塗るあいつ
春の夢十二の君と出会いけり 田楽の味噌に隠せるママの味
田楽や酌み交はしたる友の逝き 田楽やママ老いければ客一人
田楽や赤提灯のうらぶれて 田楽や下戸なる人の不幸せ
体重を五キロ減らして二月逝く 急かずともよきと思へど二月尽く
税金の還付の通知二月尽 ひと口ごとのため息浅蜊汁