ゆるゆる馬主日記

Record of my favorite horses

ありがとう アリオン

2017年06月02日 | レッドアリオン
我が愛馬レッドアリオン

今日、引退が発表されました。

7歳になって転厩、そして去勢という流れのなか、

手術した後、睾丸に腫れがありなかなか症状が回復しないまま、

症例のない状態に陥り、あまりに残念な最後となってしまいました

腫れのある中で手術に踏み切った点は、

ちょっと人災な側面があるような気もしないでもないですが

これまでの愛馬の中で最高に活躍してくれたアリオンくん

その活躍を今一度振り返りたい。


時は2011年秋。

今やすっかり東サラ血統のようなイメージのあるエリモピクシーっ仔。

でもあの時はエリモの血統でまさかの東サラでの募集



ほんとかなりのサプライズでした



タキオンのラストクロップでもあったし、迷わず第一希望(1頭入魂)で申し込みましたよ
(何より彼の目が気にいったんですよね

そして順調に吉澤Sにて育成を経た彼は2012年の7月後半には、

この時すでに重賞ウイナーであった兄2頭(リディル、クラレント)と同じ橋口厩舎に初入厩を果たし、
(お兄さんたちの活躍 

9月の阪神にてデビュー戦を迎えます。



1枠1番だったんでパドックに先頭で入ってきていきなりイヤイヤしていたアリオンくん。

隊列を乱したりして、ほんと幼かったよなぁ

初戦は小牧さんの遅仕掛けで届かず

でもセンスは感じる内容だったんですぐにでも勝ってくれると思っていたら、

彼の初勝利はデビューから5戦も経っていました。

その初勝利を挙げたレースは見事な逃げ切り勝ち



この頃はよく舌を出していたんですよねぇ

口取りの時に橋口弘次郎先生が勝って当たり前みたいなことを仰っていたのをよく覚えています。

しかも先生の900勝メモリアルでもありましたから

で2歳で5戦もしたんですが、

年明け早々のシンザン記念、アーリントンCと重賞を連戦していくんですよねぇ

この使い方には流石に不安を覚えました。

脚元が弱い仔が多いタキオン産でしたし余計に

でもデビューからNHKマイルCまで月1ペースで10戦を、

休まず闘い続けてくれるんですよね~アリオンくんは

重賞でも掲示板にはのってくれて通用しないとは思わなかったんだけど、

決め手に欠ける感もあったこの頃。

アーリントンCの次の中京フローラルウォーク賞で2勝目を挙げてくれます。



わたしは今でも彼の一番綺麗な勝ち方で強いと思っているレースです。

この時もまだ舌だしアリオンくんでしたが

このレースで結果を出し初騎乗だった川須くんがアリオンくんの主戦となっていきます。

そして次のニュージーランドTでは出遅れ気味でしたが、

一瞬勝てると思わせてくれた直線の攻防で2着し、G1への権利をしっかりゲット

ただこの頃から出遅れ癖が出てきたんですよね

そして私にとってあのドキドキ感は忘れられない、



初G1出走だったNHKマイルC



当然、横断幕引っ提げ東京競馬場に応援に行きました



甲斐さんと頭ごっつんこなんかもありました

そしてこれまた忘れられないスタートでの出遅れ

それでもG1で上がり最速の脚を繰り出し4着は興奮させてもらいました

結局3歳の内は2勝止まりだったんですが、

明け4歳の初戦となった中山のニューイヤースSを、



蝦正さん鞍上の横綱相撲で勝ってOP入りを果たしてくれます。

この頃は坂のあるコースの方が合ってるってみんな言っていたと思うんですが、

この後(京都で2連勝して)それが変わっていくんですよね。

でOP入りしてそのまま安田記念を目指すため重賞を2回使うんだけど結果出ずで出れず、

中京の安土城S(芝1400m)で惨敗したりして、夏は休養。

でその休養明けの秋初戦が西宮S



このレースもほんと強かったです

「大外豪快に伸びる」とあるように、

後方から直線でアッという間に抜き去る姿は爽快でした

舌出して遊んでましたけどね

でもこのレースからまた川須くんから小牧さんに手が戻ったんですが、

小牧さんは勘違いしちゃったというかなんというか、

アリオンくんは掛かる馬だから控えた方がよいと思っちゃったんですよね

なのでこの後の3戦すべて小牧さんの手でしたが、まったく結果出ず・・・

明け5歳からは再び川須くんに戻り、まさにアリオンくんの絶頂期を迎えます

まず初戦の洛陽Sを勝ちます。

川須くんはいい感じで先行させて結果を出すんですが、

これこそがまさにアリオンくんの競馬なんですよね



リーガルもこの日勝ってダブル勝利ダブル口取りを果たすという夢のような日。



後日ゼッケンも当たってほんと私にとっても記念に残るレースです。

そして極め付けは、



続くマイラーズCでの初重賞制覇



愛馬で重賞の口取りを果たすというわたしの夢を叶えてくれた瞬間でした

この為に一口馬主になりましたからね



今も部屋にはその口取り時のポスターを飾っています



そうそうこの時のパドックでの甲斐さんの表情は自信に満ち溢れていました

あとその時の記事なんかをデカデカとのっけておきます。







今見返しても興奮蘇えります

本番の安田記念では結果でなかったんですが、

この年は初めて夏競馬に参戦し、



新潟の関屋記念も制覇してしまいます



しかも前年同レースを勝っていた兄クラレントと兄弟連覇

ついでにスマートオリオンとサマーマイル王を分け合って戴冠しちゃいます

ただアリオンくんはここまでが最高潮でした

この後、G1を4戦、G2、G3を9戦もこなしてくれるんですが、

まったく振るわず。。。

そして最終的には冒頭のようになってしまいました

最後は本当に残念としか言えませんが、

これほどの経験をさせてもらったアリオンくんには感謝の念しかありません

ありがとうアリオン



レッドアリオン
父 アグネスタキオン
母 エリモピクシー
母父 Dancing Brave


生涯戦績
40戦7勝


主な勝ち鞍
'15 マイラーズC(G2)
'15 関屋記念(G3)
'15 洛陽S(OP)
'14 ニューイヤーS(OP)

総賞金 2億5千4百98万5千円
内付加賞 3百73万5千円
収得賞金 8千3百50万円

レッドアリオン 近況(6月)

2017年06月02日 | レッドアリオン
2017年6月1日 (奥村厩舎在厩)

コメント
引き続き獣医師を含め関係者間で協議を続けています。
状態面に大きな変化はなく、嚢胞の腫れ以外の体調面、飼い食いなどは問題ありません。



2017年6月2日 (奥村厩舎在厩)

引退

コメント
右睾丸の腫れた嚢胞について、獣医師に症例等を確認してもらいながら今後について協議してきましたが、過去に同様の症例は見当たらず、現状では対処のしようがないとのこと。
鼠蹊ヘルニアに腫れの症状が似ていますが、それとも違うとのことです。
嚢胞の内部は液状のものが溜まっているだけではなく、しょう液や繊維質が絡み合った状態なので、切開して液を出せば済むというものではなく、かといって嚢胞ごと切除すれば機能不全から命に関わってくる可能性もあるとのことで切除手術も行えません。
腫れはミホ分場に到着した当初からさらに肥大化が見られ、今週も軽めの運動は続けていますが、このような状況でさらに負荷を上げていくことは難しく、例え出走にこぎつけたとしても能力を発揮することはできないと判断いたしました。
引退後は馬の体調次第ではありますが、角居調教師の提唱するThanks Horse Projectに引き取ってもらう予定となっています。
出資会員様へは追って書面にてご報告いたします。
長い間、レッドアリオン号へのご声援ありがとうございました。

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