今年の東サラの募集馬にはセレクトセール馬が3頭もいます
いずれも昨年の
当歳セールで仕入れているわけですが、
2014年から東サラのアドバイザーとして名を連ね、
募集カタログの「馬体の特徴と適性」コメントや、
Gallopでの東サラ広告「
鬼の目」なんかを執筆されてる、
鬼塚善臣氏の名義で落札されています。
この辺ってどういう経緯での繋がりなんですかねぇ
初めから東サラ用に仕入れていたのか?そうではないのか?
少し気になるところ
まず1頭目は、
京都新聞杯を勝ちダービーでドゥラメンテの2着だったサトノラーゼン(父ディープ)や、
兄に続いて今年の京都新聞杯に出走したけど2着で惜しくもダービーに出られなかったけど、
残念ダービーの白百合Sをあっさり勝ってるサトノクロニクル(父ハーツ)の半妹で、
スクリーンヒーローの
牝駒
トゥーピー16(14歳時の9番仔)。
この仔は牝駒で
3600万もしていて、
(セレクト馬としては高いってわけではないでしょうけど
)
高齢に差し掛かっっている時の9番仔ってのもあるし、
せっかくスクリーンヒーロー産に出資するなら、
安くて面白そうな牡馬に出資したいと思ってしまうので、
価格的にはちょっとどうなのそれって感がありますけど
まぁお兄さんたちの実績や、そもそもお母さんも仏1000ギニーで2着していたり、
アランベール賞っていう2歳G3も勝っている実績馬なんで、
1コ上の牡駒トゥーピー15(父ゼンノロブロイ)もセレクトで5000万してたりします。
ちなにみラーゼンは6600万、クロニクルは8400万しています。
ただ母父Intikhabってのがどうしてもわたし的には、
あの名牝スノーフェアリーの父っていう強いイメージがあって、
軽い馬場向きな血統に思えなくて、スクリーンヒーローでどう出るかなんですけどね。
次に目立たないというか目に着く点があまりないというか、
2200万の
ジャスタウェイの
牝駒
ワイオラ16(15歳時の8番仔)。
ワイオラ自身は2011年のTattersalls December Mares Saleにて、
5番仔となる中央ダート3勝のシルク馬トレジャーステイト(父Oasis Dream)を受胎した状態で、
52万5000ギニーにてノーザンファーム(吉田勝已)が導入した繁殖。
他の兄姉には、
キャロット馬のマカレア(父ダイメジャ 牝 8戦1勝 募集額2000万)
サンデーR馬のミリラニ(父ハーツ 牝 新馬 募集額2000万)
あと2番仔にあたるApproveって馬がノーフォークS、ジムクラックSなどの2歳G2レースを勝っていて、
2歳G1のミドルパークSで3着って実績がありますね。
鬼塚氏の相馬眼に期待しているかジャスタウェイに興味がある方向け案件のように思えます。
そして最後に3頭の中で群を抜いて高い
5000万馬がいます
祖母にウインドインハーヘアの名があり、
兄にリルダヴァルやヴォルシェーブの名が連なる、
ヴィクトワールピサの
牡駒
ヴェイルオブアヴァロン16です。
名牝系と言っていい血筋なわけで、わからないでもない価格ではありますが、
19歳時の13番仔で結構高齢な時の仔なんですよねぇ
(3頭とも今回比較的高齢なんですよね)
東サラさんは比較的セリ馬には良心的な価格で募集してくれますが、
さすがに元が5000万(税抜き)だと募集額がいくらになるのか。
ちなみにユニコーンS勝ちのセレクト馬レッドアルヴィス(父ゴールドアリュール)が、
5250万(税込み)の5800万募集でした。
先ほど名を挙げた代表産駒の2頭も6勝もしていて1、2億以上稼いではいますが、
重賞勝ちはありませんし、ヴィクトワールピサ産駒で6000万超え募集とかになれば、
さすがに躊躇される人が多い気がするんですよねぇ。
ディープ好きの血統好きな方向けな案件な気がしています
まぁお母さんヴェイルオブアヴァロン自体ってアメリカで走って19戦7勝の戦績で、
ドラローズHってG3も勝っていたりします。
で当たり前といえば当たり前なんですが、
やっぱり当歳セールの頃からどれだけ成長しているか
そしてどれだけさらに成長しそうか
というのが最後の決め手で、デキ次第といったところでしょうかね。
興味は尽きないんですが、
このクラスの値段ならディープ牝馬の方に食指がと思ってしまうんですよね
まぁ結局3頭ともに言えると思うんですが、
先ほどもチラッと言ったように3頭を落札した鬼塚氏の相馬眼に期待するかどうか
これに尽きるのかな
15年産は鬼の目とかでも散々セール記事書いたりしているし、
16年産のこの辺のセール馬たちで結果が出るかどうか
注目です