皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
7月に入り浴衣の着用の季節がやって来ました。
昨年着用した浴衣を洗って縮んでしまった方やしわを伸ばそうと霧吹きを掛け縮んだ方も多いと思います。
このブログも湯通しの事や浴衣の縮んだ事でご覧になった方も多いと思います。
浴衣の収縮についてお話させていただきます。
まず浴衣は木綿の白生地を染めて新反は反物の状態かプレタ(仕立て上がった状態)で販売されています。
反物の状態で生地の長さは12m又は12.5mの状態で販売されています。
湯通しは反物を水に入れ糊抜きや余分な染料を落としてから乾燥させますが
この時にテンション(引っ張って)を掛け乾燥をしてから整理工程(湯のし)で更にテンションが掛けて機械をかけますが、
反物の状態で湯通しした場合に当店でおよそ1~2%位の収縮が起きます。
12mの反物で1%の収縮で11.88m、2%の収縮11.76mになります。
乾燥時や整理工程(湯のし)で更にテンションを掛けて機械をかけますが
テンションを掛け過ぎると保管時や洗濯時に再度収縮しますので
あまりテンションをかけ過ぎ無い様にすると浴衣の場合におおよそ
1~2%の収縮で収まる為に洗濯をしてもほとんど収縮がありません。
反物を湯通しをしないで仕立てた場合やプレタ(仕立て上がり)の浴衣を洗濯すると必ず収縮します。
前にクリーニング店で水洗いをして収縮した浴衣の採寸をした場合はおよそ4%の収縮が有りました。
この収縮した浴衣を再度当店で洗い直しをして当店の仕上げ台でプレスしてもほとんど伸びませんでした。
袖丈が1尺3寸(49.5cm)が1尺2寸5分(47.5cm)におよそ4%収縮していました。
女物の場合は身丈が身長分になりますがおはしょりである程度は調整が可能ですが
例えば160cmの身長の方は4%で6.4cm収縮する計算になります。
反物の12.5mの場合は4%の収縮で50cmになります。
プレタの浴衣や湯通しをしていない浴衣は最初から収縮する事を知って頂く必要が有ります。
浴衣の場合ご家庭で湯通しをしてテンションを掛けずに乾燥した場合は4%の収縮しますが
収縮した浴衣を仕立てた場合は以後洗濯してもほとんど収縮しないので湯通しをする事をおすすめします。
湯通しせずに仕立てる場合は水洗い(洗濯)を4%程収縮する事を前提に採寸して仕立てていただきたいです。
これはオーダーのワイシャツなども衿が収縮する事を計算して仕立ている事を
取引先のオーダーワイシャツのお店やオーダーのスーツのお店より聞いています。
プレタの場合も湯通しをせずに仕立てていますので、水洗い(洗濯)を収縮を考えてが自分に合った
商品をご購入下さい。
収縮した浴衣を伸ばしたい場合は洗い張り(解いて)をいて仕立て替えをするしかありません。
私自身がいつも湯通しの重要性を訴えるのはこのためです。
浴衣は水洗いをすると必ず収縮する為に湯通しをして収縮させてから仕立てる事で
洗濯時の収縮を防げますしプロのクリーニング店に出しても収縮する為のお客様には
プレタの物や湯通ししていない物は収縮する事の了承を得ましょう。
浴衣のクレームが減ることを祈って。
着物のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
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