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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

白大島袷解き済み(未湯通し)洗い張り 正絹素材

2020年11月14日 | 着物(洗い張り)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

小売店から白大島袷の洗い張りの依頼が有りわざわざ解いてきて

頂きました。湯通しをしないで仕立てた為に耳が切れ込みが入ったいました。

白大島袷解き済み

白大島表地(未湯通し)

湯通しをしていないのでたっぷりと糊が出ました。

白大島表地 耳切り

白地大島の表地ですが、湯通ししないで仕立てた為に耳が攣っていたので耳を

すべて切れ込みが入っていました。大島紬は糸の段階で染めてから機織りしていきます。

機織りの段階では縦糸の強くテンションを掛けて織り上げていくので、織上がって

機織り機から外すと本来の糸の状態に戻るので当然、耳が攣った状態になります。

湯通しは糊落としの目的の他に機織りの時に掛かっていたテンションの状態を

本来の状態に戻して、乾燥時にテンションを掛けて本来の状態の生地に戻していく

為の目的もあります。湯通しをせずに耳の攣った状態を直すには耳を切り

仕立てるしか、仕立て屋さんは選択肢はありませんが、昨今、平均身長が伸びて

当然手足も長くなり、裄が足りなくなってきたので、耳を切っている場合は

縫い代が少なくしているので、逆に仕立て屋さんは自分で自分の首を絞めている

事になります。

白大島袷 乾燥中

上から胴裏、表地、八掛ですが、表地テンションを掛けて乾燥すると

耳を切っているので、切った部分が広がったしまします。

白大島袷 洗い張り仕上げ後

綺麗に仕上がりました。

 

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厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

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