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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

スカート オリーブ色へ染・染替え 色掛け(色修正・染色補正)綿・麻・ポリエステル素材

2023年01月19日 | 洋服(染・染替え)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

以前に何度も染の依頼があるクリーニング店から綿・レーヨン素材の

白地スカートが黄ばんで来た為にオリーブ色に染め替えて欲しいとのご依頼です。

スカート

スカート 品質表示

表地 綿55%麻30%ポリエステル15%となっています。

家庭での洗濯禁止、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止、底面温度110 ℃を限度として

スチームなしでアイロン仕上げができる、パークロロエチレン及び石油系溶剤による

ドライクリーニングができる(溶剤に2%の水添加)、タンブル乾燥禁止となっています。

スカート 黄ばみ

洗濯はドライクリーニングのみになっていますので、洗っているうちに、汗で黄ばんでいます。

スカート 水洗い後

染める前にしっかりと水洗いをするのは当たり前ですが、今回は全体漂白をして

黄ばみを落としてから染を行いました。

スカート 染色中

オリーブ色の染料と助剤の塩を入れて85度以上でじっくりと30分煮込んで染めました。

スカート染上がり後

染上がって見てびっくりしました。

オリーブ色の染料で染めたのですが、ブルーに染まってしまいましたし、前側の裾が

一部染料の付きが悪くて脱色した様になりました。

スカート 胴裏

胴裏は綺麗なオリーブ色に染まったのですが、表地はブルーに上がったので

摩訶不思議です。お客様には成り行きOKをいただいていますので、クレームは

ありません。オリーブ色に染めても黄色の染料が綿や麻に付着しない事を知り

良い経験になりました。

スカート 脱色

水洗いと漂白をしましたが、生地に何らかな不純物付着していて染料が上手く染まらなかったので、

白っぽくなっています。他の染屋さんではこのまま納品すると思いますが、一級染色補正技能士

ですので、少しでも目立た無いように色掛け(色修正・染色補正)をして補正していきます。

スカート 染め替え・色掛け(色修正・染色補正)後

色掛け(色修正・染色補正)をして補正しただけで、綺麗に仕上がりました。

当ブログの読者のクリーニング業者さんが当店でも色掛け(色修正・染色補正)が

出来ればクレームも激減する事を実感してとてもうらやましいとお聞きしました。

着物のしみ抜きと色掛けすなわち染色補正を洋服で実践している事を誇りに思います。

今回も染め替えの選択肢の他に染色補正(色掛け・色修正)の選択肢があったので

綺麗に仕上げる事が出来ました。選択肢を多く持てる事がより良く仕上げる事に

つながっています。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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