皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
地方のクリーニング店から着物を扱えていた工場長が退職したので
自社工場では対処出来ないので丸洗いをして欲しいとのご依頼を受けました。
振袖袷
振袖袷 金加工柄
振袖柄に金加工になっていますが、使用している金のりがポリウレタン樹脂系の場合
丸洗い(ドライクリーニング)で剥離するリスクが有ります。
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難洗衣料事故事例図鑑 P148~P149
難洗衣料事故事例図鑑(品質情報研究所 平成22年9月1日発行)P148~P149
「低耐久性 経時変化で柄が崩れるのせ友禅」記事に京都市産業技術研究所が発行する
『染織ニュース』1994年(平成6年)No22において、「時限爆弾か?『のせ友禅』の
剥離事故増加」として今から29年前に警告をはっしていますし、こちらの本でも13年前に
警告を出しています。バブル崩壊後に着物が売れなくなってコスト削減の大義名分で
製造元では着物のお手入れやアフターケアの事を考えずに低価格のポリウレタン樹脂の
接着剤を使用しています。ご存じの様にポリウレタン樹脂の寿命は3年と言われています。
ママ振袖を着用後のお手入れの丸洗い(ドライクリーニング)での剥離が有るリスクを
頭に入れての作業になります。丸洗いの前に金加工の耐久テストを目立たない場所で行い
安全確認をしてからの作業を行いました。
丸洗い後に乾燥前に金加工を確認すると無事でしたので、胸を撫で下ろしました。
振袖袷 産地での染色補正の色の違い
乾燥後に、仕上げをしていると袖山で色が違っている場所がありました。
よく見ると産地での染色補正後でした。おそらく染ムラがあって、しみ抜きを
した所、青色が抜けて金茶色になったので、色掛けをした所、時間がなかったか、
職人さんの技量が足りなかったのか、違和感の残った状態で製品になって流通されて
仕立て上がり、お客さんが着用して、当店にやって来たと思われます。
振袖袷 色掛け後
ことわざにある玉に瑕(たまにきず)とありますが、ほとんど完全である中に、
たまたま一つだけあるわずかな欠点の状態ですので、当店に持ち込まれて、
自分もまがりなりに一級染色技能士ですので、色掛け(色修正・染色補正)で
補正を行いました。
振袖袷 仕上げ後
仕上げ(プレス)が終わって、綺麗に仕上がりました。
また着用者のお子様が着用する事を願って、納品しました。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
営業時間 9:00~18:00
休日 日曜・祝日
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
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