皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
東京の呉服店がお客様から依頼された袖に付いた筆記具のしみの付いた浴衣を
取引先の十日町のお店にしみ抜きと丸洗いの依頼した所、少し薄くなり、これ以上は
落ちないと戻って来たので、お客様からのクレームが来る前に以前藍染のしみ抜きを
依頼した当店にしみ抜きのご依頼です。
以前のしみ抜き記事 ↓↓↓↓↓
スカート(ノーリーズ製)藍染 染料液しみ しみ抜き ポリエステル・ポリウレタン素材 - きものと洋服でお困りのあなたへ !! (goo.ne.jp)
浴衣(他店で丸洗い済み)
浴衣 移染色素しみ
恐らくブルー系の浴衣と一緒に洗って、ブルー系の染料が洗濯(水洗い)で生地から
浮き上がり脱水でこちらの浴衣に移った(移染)と思われます。
何か所も移染のしみがあったようですが、他店の丸洗いで落ちたようですが
掛衿の内側(糸印あり)と袖(糸印無し)にも付いていました。
浴衣袖 筆記具しみ
こちら色素しみは丸洗いで少し薄くなったと手紙に有りましたが、まだ残っています。
こちらの色素のしみは油性処理でかなり落ちたので移染による染料(色素)しみと言うより
筆記具の様なしみのイメージのしみ抜きを行いました。
浴衣 しみ抜き後
掛衿と袖に移染しみを除去しました。
浴衣袖筆記具しみ しみ抜き後
筆記具を油性処理で落とし切らずに水洗いをすると落ちにくくなる事は経験則ですが
この業者さんは自社のしみ抜き職人さんがいなくて、外注でしみ抜きをしていると
考えられます、しみ抜き職人も高齢化が進んでいますので、呉服小売業者さんも
非常に厳しい時代と思います。
浴衣 仕上げ後
綺麗に落ちました。
他の業者の仕事をわざわざお金を払って依頼をして、色々と調べる必要はありませんが
この様にしみ抜きの依頼が来ると、洗いや仕上げ剤しみ抜きの出来上がりや
仕上げ(プレス)を見る事が出来たとても勉強になります。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
営業時間 9:00~18:00
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メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
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