ママ振袖長襦袢　25年以上前の泥はねしみ　丸洗い・しみ抜き　正絹素材

2023年10月20日 | 着物(丸洗い・しみ抜き)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

娘さんの成人式にママ振袖袷を着用してもらう為のお手入れと同じく

ママ振袖長襦袢もお手入れをして欲しいとのご依頼です。

点検すると25年以上前に袂に付いた泥はねが有りました。

振袖長襦袢

点検すると衿芯の他に全体的にカビによる黄変しみと袂に泥はねが付いていました。

お客様のご予算の関係で衿芯は新品に交換する事とカビしみは目立たないのでしみ抜きは

不要で25年以上前に付いた泥はねは取って欲しいとのご要望でした。

振袖長襦袢　泥はねしみ

お母様が成人式で付けた泥はねが袂の表側と裏側についています。

修業時代の最初にしみ抜き機のスプレーガンを使いこなす為に泥はねのしみ抜きを

最初に取り組んだ事を懐かしく思い出します。当時のしみ抜き用の溶剤の洗浄力は

強くて良かったのですが、しみ抜き用の洗剤の性能が悪くて、泥はねを落とす事が

難しかったので、多くの品物を手掛けた事が今に繋がっていますが、道路事情が

良くなったのか、撥水加工が行き届いたのか、泥はねのしみ抜きがすっかり減りました。

振袖長襦袢　泥はねしみしみ抜き中

泥はねにしみ抜き剤を付けた後にブラシで軽く叩いた後に指先でやさしくもむと

25年以上前に付着した泥はねが取れて行きます。

振袖長襦袢　泥はねしみ　しみ抜き後

最後にしみ抜き剤をしみ抜き用溶剤にてゆすぎ出して泥はねを落として行きます。

その後にドライクリーニングをしてしみ抜き剤を完全にゆすぎ出します。

当店のドライクリーニング洗剤には洗浄力の高く、風合いも良くておまけに

防虫剤、防カビ剤、抗菌剤が入って入るので保管も安心です。

振袖長襦袢　衿芯交換

カビだらけの衿芯も新品に交換しましたし、一緒に半衿も付けました。

振袖長襦袢袂　しみ抜き後

不溶性のしみの泥はねでしたが25年以上が経過していましたが、酸化しないのか

綺麗に落ちました。

振袖長襦袢　仕上げ後

綺麗に仕上がりました。

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる　

山三三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926　FAX011-811-7126

営業時間　9：00～18：00

休日　日曜・祝日

メール　mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

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