皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
今回は裄出しの為のすじ消しについてお話致しまします。
当店に持ち込まれる商品で一番多いのが裄出しが多いです。
「裄を何寸出して下さい」との御注文の場合ですが
①何もしていない場合はまず袖付けを解き袖の生地の折り目と
ヘラを消し、仕立て屋さんに縫ってもらいます。
②仕立て屋さんが解き仕立て屋さんの家庭用のアイロン又は
仕立て用のコテですじ消しを縫って来る場合
の二通りがありますが②の場合は必ず折れ目が残り当店に
やってきますがとてもすじ消しがやりずらいです。
すじ消しやヘラ消しは生地が折れ目の上をアイロンを強く当てすじを消すために
生地に以前の折れ目があり新しい折れ目が場合は新しく作った折れ目の部分を
強くアイロンを掛けすじ消して行く為に新しい折れ目のアタリが出ます。
更に新しく付けた折り目のアタリを消さなければいけないために手間が二倍掛かります。
すじ消しの場合部分的に解き部分的に縫う場合は①の場合はきちんと伸び縮が無い様に
すじ消しをしますが、垂れ物の場合は生地の目が狂い易く仕立て屋さんもやりずらい為に
②のやり方をしてきます。
①は直接当店に持ち込まれる事が多く②は呉服店に持ち込まれる場合が多いです。
呉服店の場合お抱えの仕立て屋さんと当店二箇所を行かねばならない為に
手間暇が掛かりあまりやりたい加工ではないと思います。
前の年配のお客様がお孫さんが海外で着物を着てピアノを弾く為にお母様の着物の
裄出しをして欲しいとの依頼が有りました。着物の生地巾が昔の物のために2センチ弱位しか
出ない事と加工代金をお伝えしました。2センチ弱ではそんなに変わらない事をお伝えすると
着物は直しながら代々着用したいとおしゃったのでお引き受けしました。
当店にいらっしゃる前に繁華街の呉服店5~6件に断られたそうです。
断られた理由は当店でお買い上げの商品では無いので出来ませんとの事でした。
中々この業界もどの職人も高齢化している事と需要が無く維持出来なく
沢山の方達が廃業されて行きました。世の中のご家庭にお着物はまだ沢山眠っているのか
生活習慣が変わり箪笥やクローゼットから着物が消えリサイクル店に行ってしまったのかは
わかりませんが、着物に携わっている職人が減っている事は事実です。
着物のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
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