思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

仲良し三人組

2009年01月05日 | Weblog
店に入ったらいつもの「仲良し三人組」がいる。
年配の女性達。
3人とも似たような歌が好きらしくて楽譜とかカセットテープとかお互いに回しあっている。
歌もうまい。
そのうちの一人が最近良く泣く。

昨年実の兄を亡くしたのだ。
病気で療養中だったらしいが、突然に死を知らされ臨終にも間に合わなかったそうだ。

「天道さん、またあの歌を歌ってよ」
と言う。
この前その歌を聞いて泣いてたのに、又かい、と思うがリクエストとあれば歌いましょうとも。
案の定また泣き出した。
「あ~あ、また泣かしちゃった」とママが言う。
それが引き金になったのか、歌の歌詞から次々に兄への思いが連想されるのか、泣き通している。

3人組の一人が
「あ~あ、そんなに泣いて、鼻水ズルズルやん」
と言いながら
「もう1曲、極めつけの歌で泣かせてあげる」
と涙を誘うような歌でさらに泣かせる。

泣かせて悲しみを溶かしてあげようとしているような仲良し三人組だった。
彼女はいい友達を持っていて羨ましい。


カラオケ通り

2009年01月05日 | Weblog
この街に「カラオケ通り」と言われいる通りがある。
昔は「スナック通り」と呼ばれていたそうだ。
200メーター前後の狭い通りにそんな店が7,8軒連なっている。
夜のスナックが閑古鳥が鳴き始めてしまって昼はカラオケ店を始めて夜はスナックになる。
夜もスナックというよりカラオケ店に近い店に変化しているそうだ。

その通りの各店を順番に回ってみた。
いずれも常連客を相手に細々と続いている感じだ。
同じ客とよその店で顔をあわせることはない。

勿論若い女の子がいる訳じゃない。
中にはただのおっさん風の男が営業している店もある。

私がよく行くのはその通りのはずれにある小さな店。
T字路に面している。
夜は若い子が何人かいるスナックになるが、私は夜は行かない。
家から遠いしタクシーに乗るのも控えたくなる中途半端な距離だ。
散歩をかねて立ち寄る。
コーヒーだけなら250円と看板に書いてある。
歌わないでコーヒー飲むだけならその料金になる、という意味だ。
そんな人もたまにいる。

私はその店の音響が気に入っている。
ママさんの天然な性格も気に入っている。
動作はドンクサイがおつむの方は結構冴えている。
新聞もよく目を通している感じで結構世の中の動きに通じていて話がよくかみ合うのもうれしい。
「それはあかんやろ」と言う感性が好きだ。