女房とテレビを見ている。
「え、ブルックナーってクラシックの作曲家?」
と私が聞く。
「知らんがな」
と女房。
テレビでは「なかにし礼」が作詞のことを語っている。
「作詞には俗世間から離れてのひらめきがいるんです。だから詞を作るときは昼なのに部屋のカーテンを閉めて、香を焚いたりしてブルックナーを聞くんです。そして自分は男でもない女でもない子供でない老人でもない、ひとつの高みに自分の魂を高揚させるんです。ブルックナーがいいですね」
とそんな意味のことを語っている。
「は~あ、ブルックナー買うてきて」
と私。
「なに言うてんの、そんなことばかり真似してどうなるの」
と言って女房はトットと寝にいった。
「え、ブルックナーってクラシックの作曲家?」
と私が聞く。
「知らんがな」
と女房。
テレビでは「なかにし礼」が作詞のことを語っている。
「作詞には俗世間から離れてのひらめきがいるんです。だから詞を作るときは昼なのに部屋のカーテンを閉めて、香を焚いたりしてブルックナーを聞くんです。そして自分は男でもない女でもない子供でない老人でもない、ひとつの高みに自分の魂を高揚させるんです。ブルックナーがいいですね」
とそんな意味のことを語っている。
「は~あ、ブルックナー買うてきて」
と私。
「なに言うてんの、そんなことばかり真似してどうなるの」
と言って女房はトットと寝にいった。