思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

急須を磨く

2009年08月19日 | Weblog
彼は医学生であるが、今年に入ってから大学の講義に出ていない。
本を読めば分かるようなことを得々と講義する授業に魅力を感じない。
貧乏学生でもある。
彼はひょんなことから大枚の金子はたいて衝動買いした急須を磨く行為に取り付かれている。

何かをしていないと落ち着かない心理状態を癒すためにひたすら急須を磨く。
疲れると小説なんぞを読んでやすみ、またひたすら急須を磨く。

不安から一時逃れするための代償行為だろう。

そんな内容の小説を、女房が朗読練習している。
明日、プロの指導を受けるための練習だそうだ。
うるさいがいつものことなので慣れてしまった。
何かの短編小説の一部分を朗読しているのだろう。

確かに人生の一時期なんらかの代償行為に逃げる必要にとらわれることがあるような気がする。