去年の暮れの出来事。
ある事情で義理の母の郵便局の定期貯金の満期にあわせて、それを引き出して近所の銀行に預け替えすることになった。
女房が代理で事務を代行する。
従って委任状が必要だ。
少々大金なので事前に郵便局には引き出す日を通知してあるという。
窓口に行ったら若い兄ちゃんが対応した。
開口一番
「この委任状は全部本人が書いてませんね」
「はい、私の住所と名前は私が書きました」
と女房が答える。
やれやれ女房は分かってないなあ、と思って聞いていた。
「申し訳ありませんが、お母様は電話に出られますか、確認させていただきます」
という。
当然と言えば当然だな、と思って聞いている。
母親が電話に出て確かに委任した旨を伝える。
「それでよろしいですか」
と女房。
「それでは代理人さんの印鑑を貸してください」
「えっ、印鑑が必要なんですか今持ってませんが、そんなこと聞いてませんよ」
「いえ、必要なんです。それじゃ日を改めますか」
「いえ今日済ましたいので家に帰って取ってきます」
と車で20分ほどの我が家にいったん帰る。
やれやれ面倒なことじゃわい、と思いつつも印鑑を持って再び郵便局へ。
例の兄ちゃんが出てくる。
そしてこう言う。
「あの、申し訳ありませんが大金なのでご本人様の健康保険証を呈示願えませんでしょうか」
「ええっ、本人のものを借りてこいというのですか」
「申し訳ありません、その間にお金のほうは準備しておきますから」
ここで「プチッ」と私の何かが切れた。
思わず大声になる。
ヤクザさんに変身だ。
「おいこら、お前っ、なめとんのかっ!」
と一喝。
郵便局の事務員がびっくりして皆立ち上がる。
客もみな何事かとこちらの方を見ている。
ここは言うことだけは言わしてもらうつもりだ。
「お前っ、どんな事務しとるんじゃっ、何回無駄足を運ばせるんじぁ~っ」
その兄ちゃん真っ青になって私の顔を見る。
「すみませんっ、申し訳ありませんっ、何とかお願いしますっ」
郵便局の中が一瞬「し~ん」と静まり返って皆が成り行きを見つめる。
私は極道ではありませんので
「こらっ、局長っ出て来いっ」
等とは申しません。
その兄ちゃんも「念年には念を入れて確認したうえで処理しなさい」くらいのことは上司から言われていたはずだ。
その後私達はベッドの母親の健康保険証を借りてきて無事お金の預け替えは完了しました。
ある事情で義理の母の郵便局の定期貯金の満期にあわせて、それを引き出して近所の銀行に預け替えすることになった。
女房が代理で事務を代行する。
従って委任状が必要だ。
少々大金なので事前に郵便局には引き出す日を通知してあるという。
窓口に行ったら若い兄ちゃんが対応した。
開口一番
「この委任状は全部本人が書いてませんね」
「はい、私の住所と名前は私が書きました」
と女房が答える。
やれやれ女房は分かってないなあ、と思って聞いていた。
「申し訳ありませんが、お母様は電話に出られますか、確認させていただきます」
という。
当然と言えば当然だな、と思って聞いている。
母親が電話に出て確かに委任した旨を伝える。
「それでよろしいですか」
と女房。
「それでは代理人さんの印鑑を貸してください」
「えっ、印鑑が必要なんですか今持ってませんが、そんなこと聞いてませんよ」
「いえ、必要なんです。それじゃ日を改めますか」
「いえ今日済ましたいので家に帰って取ってきます」
と車で20分ほどの我が家にいったん帰る。
やれやれ面倒なことじゃわい、と思いつつも印鑑を持って再び郵便局へ。
例の兄ちゃんが出てくる。
そしてこう言う。
「あの、申し訳ありませんが大金なのでご本人様の健康保険証を呈示願えませんでしょうか」
「ええっ、本人のものを借りてこいというのですか」
「申し訳ありません、その間にお金のほうは準備しておきますから」
ここで「プチッ」と私の何かが切れた。
思わず大声になる。
ヤクザさんに変身だ。
「おいこら、お前っ、なめとんのかっ!」
と一喝。
郵便局の事務員がびっくりして皆立ち上がる。
客もみな何事かとこちらの方を見ている。
ここは言うことだけは言わしてもらうつもりだ。
「お前っ、どんな事務しとるんじゃっ、何回無駄足を運ばせるんじぁ~っ」
その兄ちゃん真っ青になって私の顔を見る。
「すみませんっ、申し訳ありませんっ、何とかお願いしますっ」
郵便局の中が一瞬「し~ん」と静まり返って皆が成り行きを見つめる。
私は極道ではありませんので
「こらっ、局長っ出て来いっ」
等とは申しません。
その兄ちゃんも「念年には念を入れて確認したうえで処理しなさい」くらいのことは上司から言われていたはずだ。
その後私達はベッドの母親の健康保険証を借りてきて無事お金の預け替えは完了しました。