名言集をクリックして読んでいた。
本当に心に迫ってくる名言にはなかなか出会わない。
自分の心の狭量の故だと思う。
「そんなとってつけたようなことを言われてもなあ、一面の真理に過ぎないじゃないか」と感じる。
そんな中で「なるほど」と腑に落ちたものがあった。
次の言葉。
死者も我々がまったく忘れてしまうまで、本当に死んだのではない。
ジョージ・エリオット
この言葉、身近に感じてしまう。
この年ですから何人もの知人友人を見送ってきました。
歌の友、ダンスの友、同僚だった人たち、学生時代の友人、親類の人たち、数えればきりがありません。
しかし彼らが生きていようが亡くなっていようが、私にとって何ら変わりがありません。
目をつぶるまでもなく脳裏に浮かんできます。
まだ生きている、と同じです。
もともと数年に一度の邂逅の知人の方が多い。
年賀状のやり取りだけで何十年も過ごしている知り合いもおります。
記憶に残っている限り、生きていて死んではおりません。
ふと、街角で死んでいるはずの知人に出会ったとしても「やあ、しばらく」と言うでしょう。
ツタンカーメンもクレオパトラも生きています。
親父もおふくろも、あれ以来年も取らずに私の中で生きています。