去る17日は朝から町内夏祭りの会場設営があった。公民館の倉庫からテント三張り分の資材、紅白垂れ幕、看板、赤ちょうちん、カラオケステージ用資材一式、焼きそばなどの炊事用具、照明、スピーカーなどの拡声機材、などを担いだり軽トラに載せて会場広場に運搬した。
ある人は自分の山から笹を20本余り切り出して来て神域の目印にした。夏祭り、盆踊りは日本の伝統に随えば神事であって勿論会場中央に祭壇を設けた。
18日に祭事と盆踊りその他があって19日は撤収に行った。
これらの作業に出て来たのは設営の日が土曜であったので40代と思しき男性が数人居たが殆ど70歳代の、半分以上は腰の少し曲がったロートルである。それが誰に命令されたでもなく、回覧で会場設営の日時を知らせただけで軽トラや工具などは自前で出て来た。
女性は少し若く、60代前後の人々が、これは屋内で賞品の包装や料理の下ごしらえなどやっていた。
軍隊で言えば全て【兵】階級の人々だがその仕事の要領のいいことには驚く。誰も指図しないが作業は粛々と運んで午前中には終了。
おそらく日本全国同じような状況だろう。私はここに【新しい世の姿】を見る。十歩も歩けば汗みずくになる炎天下に出て来て黙々と作業する、誰が命令するわけでもない、でも人々は動く。黙示録が【神、人と共に在り】と言うのはこのことだろう。人からの命令指図がなくとも心の内奥からの動機で人は文句ひとつ言わず、誰かが助けを要していると見れば気がついたものが手助けして事が運ぶ。
やがて訪れる新しい世・・・【私は全てを新しくする】と書いてある・・・では【人間の政治家・役人】は居ない。【神が直接ひとりひとりの心に働きかけて】事が進行する。夏祭り会場設営・撤収にそのひな型を見た。