壁に爪で『ココハオレ(アタシ)の縄張りだ!』とクロス張りも土壁も台無しにしてしまう、どう見つけるか分からない外壁の隙間から強引に潜り込んで大穴を開ける、泥足で上がって来る、モグラやネズミを持ち込む、蛇まで咥えてくる、そして部屋で遊ぶ、ゲロを吐きにわざわざ室内に上がって来る。
それでも『かぁいい、かぁいい!』と折角そうじして置いた拙者の部屋にカリカリおさかなビスケットだのマグロの何やらとかいう怪しげなもの、ミルクの皿、だの持って来て雨だと言うのに戸を開けてネコチャン達(達だぞ、【達】!)が外遊びから戻って来るのを待つ。
磨いておいたフロアを光ですかしてみれば梅の花の泥印だらけ、ああキタナイ、そしてクサイ、ケダモノの臭いがする。気が狂いそうだ。
かつて同僚が『カカとムスメが猫好きで迷惑しとっとばい(肥前ことば)』と言っていたが・・・。子供達が居なくなって妻と二人きりになった家庭の平和のためには、男は辛抱しなければならない事が多い。自らを抑え真摯に働いた男ほどこの傾向は強い。半面、女は【長年の意趣返し】とばかりに横暴の極みを尽くす(と、男の眼には映る。本人はやっと自分を取り戻せたと思っているに過ぎないだろうが)。まあ、この文章、女性ならば蹴ったくるだろうな。
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