
昨日の続きです。伊藤先生作の茶杓入れは、中に茶杓も入っていました。こちらは自作かは聞いていません。「中に茶杓も入れてあるよ」と笑っておっしゃっていました。茶杓入れの外側には、李白の七言絶句の漢詩が刻まれています。有名な「白髪三千丈・・・」です。蓋は、勿論ぴったりかみ合い、螺鈿の粉がちりばめられています。
先生は早朝起床し、診察前に毎朝作品を制作されていました。診察時間外のある日の午後訪問すると、玄関には小川芋銭の絵がさりげなく掛けてありました。そしてまず、大先生にですか、若先生にですかと問われました。息子さんも医師。カーテンで仕切り、同じ診察室で仲良く診察。羨ましい親子でした。
先生は早朝起床し、診察前に毎朝作品を制作されていました。診察時間外のある日の午後訪問すると、玄関には小川芋銭の絵がさりげなく掛けてありました。そしてまず、大先生にですか、若先生にですかと問われました。息子さんも医師。カーテンで仕切り、同じ診察室で仲良く診察。羨ましい親子でした。
茶杓入れは余りにも立派なもので、到底私の元に有るのは及びませんが、茶杓は写真で拝見していて、
父の事を思い出しました。
仕事をやめて、自宅に引き篭もっていた時に竹を取ってきて、それを削って茶杓や煙管や菓子箸?や小さな物を作っていました。
勿論それ等を売る事はなく、多分売れなかったと思いますが。
その時の母の気持はどうだっただろうと思います。
少なくとも、子供の前では何も言いませんでした。
ひたすら働いていました。
何となく切ない思い出です。
茶杓や煙管までお作りになっておられたとは・・・
もっと長く生きていただいて老後の楽しみとしていろいろ作ってもらいたかったですね。
文人でいらっしゃったのですね。