つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

奈良だより 95

2013-02-23 | 
 奈良の前田さまから「神になった柿本人麻呂」という本が送られて来ました。本は、犬養孝・生誕百年記念事業実行委員会と書かれた袋に入っていて、発行は、「犬養万葉記念館に協力する会」。全国の人丸神社が網羅されています。その中には明石の人丸神社(柿本神社)も掲載。明石に居た46年前、友人の夫君が交通事故で急死し、お葬式が執り行われた神社です。あの時遺児になってしまった幼い子たちも、もう40歳代のはず。その後万葉集の講話会でもよく話題に上った神社です。ご神木の筆柿も盲杖桜も、地元ではよく知られています。

 この本に岐阜県の中心的な神社である伊奈波神社のことも掲載されていることに驚きました。何度も参拝したのに、「和歌三神社/祭神・玉津神・人丸神/文学の守護神」と説明板に書かれていることは知らなかったです。
 この神社の歴史は古く、景行天皇14年まで遡ることが出来ます。「壬申の乱の後、天武天皇が戦勝を祈願したという。1539年、斉藤道三が稲葉山(金華山)に稲葉山城(岐阜城)を築城する時、現在地に遷座した」と書かれています。

 それより驚いたのは全国に人丸に関する神社が335社もあること。岐阜県恵那市明智町にも人麻呂神社があることも初めて知りました。本にはアンケートを送った結果がまとめられています。現地調査120件。2社しか知りませんでした。92ページ。


裏表紙


岐阜の伊奈波神社の記事


明石の人丸神社(柿本神社)の記事

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6 コメント

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tonaさま (matsubara)
2013-02-25 14:04:21
私も梅原さんの「水底の歌」を読みました。
もう30年くらい前でしたでしょうか。
神戸では梅原さんの講演会もありましたので
聞きに出かけました。まだお若かったのでパワーが
ありました。
返信する
Unknown (tona)
2013-02-25 08:32:01
335社とは驚きました。1つの件に大凡7社もあることになりますね。
梅原猛の『水底の歌』を昔読んだのですが、殉死説に対して隠岐国での溺死説を唱えたものでした。
偉大な柿本人麻呂ですが、多くの神社に祀られたとは異例なことのようにも思えました。
さすが奈良の地、素晴らしい本が上梓されたものです。
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ナワ~ルド@峠おやじさま (matsubara)
2013-02-23 19:24:45
やはり和歌の神様でしょうか。
お参りに何度も行きましたよ。
岐阜に来てからはご無沙汰ですが、
明石の人丸神社は「火とまる」として
火事よけの神様でもあるのです。

伊奈波神社に人麻呂が同行したと
考えるのは難しいですが、
調べてみるのも面白いですね。
返信する
フクちゃん (matsubara)
2013-02-23 19:17:47
早く回復されてよかったです。
病院も近いしこれからも安心
ですね。
いつまでも写真の趣味を続けて
下さい。
返信する
人丸神社 (ナワ~ルド@峠おやじ)
2013-02-23 13:27:22
柿本神社も人丸神社もよく知りませんでした。柿本人麻呂がご神体なんて菅原の道真に匹敵する痛快さです。なにしろ神様ですから。

じゃあ、何の神様でしょうか?『万葉集』第一の歌人だそうですから、和歌の神様?だったらmatsubaraさん、御用達の神様じゃないですか!

伊奈波神社は壬申の乱の天武天皇がらみのところがありますから人麻呂さんも同行していたかもしれませんね。
返信する
Unknown (フクちゃん)
2013-02-23 12:14:46
ご心配いただきまして
有難うございます
自由な時間が得られるようになりました
来週から外に出て写真を楽しみます
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