いつでもどこでも・・・
一日があっと言う間に過ぎて行きます。
日が暮れるのが早くなったということもあるのでしょうが、何処となく焦ってしまいます。
先日、お参りさせていただいた御影堂でのこと。
阿弥陀堂から御影堂にお参りさせていただくと外陣の大きな丸柱の陰から足が投げ出されています。
あ~、足の痛い方が柱にもたれながらお参りされているんだ・・・
そう思い中央に歩み寄ると若い外国人男性と日本人のカップルが並んで横になっているではありませんか、
ビックリしまして、咄嗟に「ここはお御堂ですので横になるのはご遠慮ください。外には休憩所もありますので・・・」と申しましたところ、
「すいません」とすぐに座りなおされた。
私は、御影に向かい手を合わさせていただきながら、注意して良かったのだろうか・・・と自問する。
今もお二人の申し訳なさそうな顔が浮かびます。
あまりにもきれいで、広くて、涼やかで、いい香りが漂う・・・
高い天井を見上げながら慌ただしい日常を省みていたのかもしれません。
いいひと時が私の言葉で台無しになったかも・・・
親鸞さまならきっと、「いいじゃないか、楽にすればいいよ」っておっしゃったに違いありません。
お前も横になってみればって自分の願望も重ねたりしてしまいます。
私は、昔話が大好きなのですが、こんなお話がありました。
ある村のはずれにお寺があるのです。
守をして下さる住職がいませんので、村の長老的お方が守をされていました。
お寺の境内は子どもの遊び場、楽しく遊んでいる子どもたちに守をされているお方が注意するのです、「ここは遊び場ではない、他で遊べ」と・・・
子どもたちは寂しく帰って行きます。
その夜、守をされているお方の枕元にその寺のご本尊観音菩薩がお立ちになられるのです。
「お前はどうして子どもたちを帰してしまったのか、私も楽しく一緒に遊んでいたのに・・・」
それからというもの注意することもなくなり、いい遊び場になった・・・
それからというもの、自坊においては寝ようが走り回ろうが注意をすることはありません。
「よう参ったね」って誰よりも喜びながら抱きしめて下さる阿弥陀さまでした。
「お参りして良かった! 楽しかった! また寝転んでみたい! 走り回りたい!」
そんなお寺でありたいと今日もお荘厳させていただいたことです。
以前、役場の方が御貸ししていた本堂の椅子を返却に来られた時、坊守が本堂に行ってみると若い青年が横になっていたとか・・・
坊守が入ってきたので飛び起きたそうですが、「すいません、あまりにも気持ち良さそうでしたので・・・」
「いいんですよ、いつでもいらしてくださいね」って坊守。
「ご院さん、寝てみようって思えるほど気持ちいい本堂でよかったですね。だって汚れていたら横になろうなんて思いませんもんね」って坊守に言って貰えて私も嬉しかったのです。
御影堂のカップルが私の言葉で仏さまが嫌いにならなければいいのですが・・・
一日があっと言う間に過ぎて行きます。
日が暮れるのが早くなったということもあるのでしょうが、何処となく焦ってしまいます。
先日、お参りさせていただいた御影堂でのこと。
阿弥陀堂から御影堂にお参りさせていただくと外陣の大きな丸柱の陰から足が投げ出されています。
あ~、足の痛い方が柱にもたれながらお参りされているんだ・・・
そう思い中央に歩み寄ると若い外国人男性と日本人のカップルが並んで横になっているではありませんか、
ビックリしまして、咄嗟に「ここはお御堂ですので横になるのはご遠慮ください。外には休憩所もありますので・・・」と申しましたところ、
「すいません」とすぐに座りなおされた。
私は、御影に向かい手を合わさせていただきながら、注意して良かったのだろうか・・・と自問する。
今もお二人の申し訳なさそうな顔が浮かびます。
あまりにもきれいで、広くて、涼やかで、いい香りが漂う・・・
高い天井を見上げながら慌ただしい日常を省みていたのかもしれません。
いいひと時が私の言葉で台無しになったかも・・・
親鸞さまならきっと、「いいじゃないか、楽にすればいいよ」っておっしゃったに違いありません。
お前も横になってみればって自分の願望も重ねたりしてしまいます。
私は、昔話が大好きなのですが、こんなお話がありました。
ある村のはずれにお寺があるのです。
守をして下さる住職がいませんので、村の長老的お方が守をされていました。
お寺の境内は子どもの遊び場、楽しく遊んでいる子どもたちに守をされているお方が注意するのです、「ここは遊び場ではない、他で遊べ」と・・・
子どもたちは寂しく帰って行きます。
その夜、守をされているお方の枕元にその寺のご本尊観音菩薩がお立ちになられるのです。
「お前はどうして子どもたちを帰してしまったのか、私も楽しく一緒に遊んでいたのに・・・」
それからというもの注意することもなくなり、いい遊び場になった・・・
それからというもの、自坊においては寝ようが走り回ろうが注意をすることはありません。
「よう参ったね」って誰よりも喜びながら抱きしめて下さる阿弥陀さまでした。
「お参りして良かった! 楽しかった! また寝転んでみたい! 走り回りたい!」
そんなお寺でありたいと今日もお荘厳させていただいたことです。
以前、役場の方が御貸ししていた本堂の椅子を返却に来られた時、坊守が本堂に行ってみると若い青年が横になっていたとか・・・
坊守が入ってきたので飛び起きたそうですが、「すいません、あまりにも気持ち良さそうでしたので・・・」
「いいんですよ、いつでもいらしてくださいね」って坊守。
「ご院さん、寝てみようって思えるほど気持ちいい本堂でよかったですね。だって汚れていたら横になろうなんて思いませんもんね」って坊守に言って貰えて私も嬉しかったのです。
御影堂のカップルが私の言葉で仏さまが嫌いにならなければいいのですが・・・