月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

分かってやれない・・・

2011年06月02日 22時19分44秒 | 洗車日和

ニコニコさんの洗車・・・

 

梅雨の貴重な晴間には洗車に励みます。

泥んこになっても一生懸命に私を目的地に運んでくれます。

そして、私をず~と待っていてくれて一緒に帰ってくださいます。

愛しくてたまりません・・・

 

洗車して2回に1回はボンネットも開けエンジンも拭きます。

といってもエンジンの洗い方を知らないのでどうしても水を掛けるのが怖くて濡れた雑巾で拭く程度なのですが・・・

エンジンの仕組みも知らず、ただただ拭きながら見渡すくらいのことです。

 

一昨日、エンジンを見ていると・・・「ん、・・・?」って。

ここのジョイントの所が抜けているのです!

え~!何時からやったんやろ・・・

ブツブツ言いながらはめ込もうとするのですが、上手く入り込みません。

仕方なく友達に電話して修理していただいたことです。

気のせいでしょうか、元気にエンジンが回るような気がします。

 

「ノッキングみたいな感じはなかった?」って言われるものの・・・

分かってやれずに申し訳ないことです。

 

ニコニコさん、今日も元気です!


幸福之人

2011年06月02日 21時00分59秒 | 仏々相念(住職日記)

現代において幸せとは・・・

 

夕ご飯前にテレビを点けると、「現代において幸せとは・・・」ってテレビ番組をしていました。

もの凄く興味があり見ようとしたのですが、「お勤めにお参りしましょう!」ってお誘いを受け消してしまいました。

「幸せ」・・・何なんでしょうね。

 

今日、ご縁をいただいたところでこんな話になりました。

「今、松を剪定してもらったら幾ら位かかるのかな?」

「松はお金がかかるからな~、大変ぞ!」

「梅の木もあって部屋が暗いのよね」

「もう切ったらいいんよ!死んだ後、手間が掛かることはいらんぞ。この人はいい人やったな~って思うようなモノを残さんといけんぞ!」

 

とま~、こんな感じの話がされるのです。

ご主人が大切にされていた松、素人ではなかなか手入れが大変です。女性となれば尚のことでしょう。

しかも1年に2度は高額の剪定料が掛かる。

残してあげたいけど・・・

その心を受けられて、要らんものは切ったらいい・・・

そんな迷惑になるようなモノを残すのではなく、邪魔にならず尚且つ便利なモノを・・・

 

よく分かるお話でした。

肉親の情として愛する人の香りがするものは残しておきたい・・・

でも「生きる」ということになれば話は別になってしまいます。

自分の生きることの中に無駄を見つけようとするのではなく、どこまもそれはキープしつつ他からの無駄を排除する。

私もそうすると思うのです・・・

どこまでも「自分の生きる」をキープしようとする・・・

その上で、気持ち的に余裕があれば・・・物質的に余裕があれば・・・

他を思うことができるかもしれません。

 

しかし、そこには「幸せ」を語る事はできないのでしょうね・・・

生きてはいけるけれども、喜びはありません。

「どうだい、オレ生きていけてるし!こんだけのもの掴んでるし!」

人を羨ましがらす人生かもしれない、その金に、その地位に沢山の人が群れているかもしれない・・・

そんな人生の中で心から微笑んでくださる人に出会っておられますか?

私の中での「幸せ」ってそこだと思うのです。

 

どこまでも「生きる」ために「掴む」人生は変わりません。

寂しいヤツだなって思われようとも、きれいごとでは生きていけません。

腹の中が煮えくりかえろうとも一生懸命に微笑もうとします。

こんな汚い人生だからこそ、表面だけでもきれいさをアピールします・・・

「いい人ですね」って言われたいがために、腹の中の心とは違う自分を押しだします・・・

そして掴んでいるのです、いろんなモノを・・・

 

違う自分を演じているのですから、ウチに帰るとドッと疲れが出ます・・・

「御苦労さま!お疲れでしたね!」って微笑んでくださるあなたに出会うたびにいろんなことに申し訳なく思うことです。

すべてを見抜き微笑んでくださるのです・・・

こんな私が手を合わし、お念仏申させていただいたことを我事として喜んでくださるおはたらき・・・

 

「幸せ」ってこういうことなのかな~・・・


梅と金柑のはなし

2011年06月02日 08時29分58秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
おはようございます。

昨日、ウォーキングの帰り道でお知り合いになった方(70代後半の男性)に、今朝もまたお会いしました。

昨日のこと、
その方は、車道の右端を車いすをご自分でこいで進んでおられました。
対向車が次々と向かってきて些か危ない様子でしたので、お声かけして、車いすを押させていただき、一緒に歩くうちにすっかり話が弾んで、ついにご自宅まで到着!

「わしら、すっかり友だちになったねえ」と笑って言ってくださり、
「梅いるかな?」
と、袋いっぱいの青梅を持たせてくださいました。
なんでも、ご自分の梅の木にたくさんなった実をお知り合いの方に採っていただいた帰り道だったそうです。

「ありがとうございます。梅シロップをこしらえます!」
と遠慮なくいただいて帰りました。

そして今朝またその方とお会いしました。

また路地まで車いすを押しながら、昨日の梅のお礼を言いますと、
「金柑は好きかな?」
とおっしゃるので、
「はい、甘く上手に炊くと美味しいですよね」と答えながら、
ん?今頃、金柑の時季かしら…?たしか冬のような…

「はははっ!今はもうないんよ!次になったらあげるけんね!来年のことを言うたら鬼が笑うけんどな~!」
わたしの?を見透かしたように笑っておっしゃいました。

たった、数分のお出遇いなのに、梅をあげる、金柑をあげる、と惜しみなく言ってくださるお心に、あの年代のお方の大らかさというか、温かさを感じました。

翻って、わたしは…?

欲に捕らわれている日暮らしですが、こんな大らかさを見習いたいな…と思います。

…が、なかなか…ねぇ…