月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

今月之歌

2011年06月26日 19時15分54秒 | 仏々相念(住職日記)

で~んでん、むしむし・・・

 

庫裏の方で用事をしておりますと、本堂から大きな歌声が聞こえてまいりました。

沙羅の会にお参り下さった方々の今月の歌の歌声です。

 

「かたつむり」です。

この曲は幼かった頃の息子の大好きな曲で、彼なりのアレンジで歌い込んでいました。

思わず私も息子バージョンで歌っていました。

当時の顔、声、動作、仕草・・・昨日のことのように思い浮かびます。

もう、今では高一ですもんね~・・・

早いな~・・・「あっ」っという間です。

彼は、当時のことを憶えているのでしょうか・・・

 

今では、YUI一筋です。

歌も嫌いじゃないんでしょうね、YUIの曲が鼻歌で聞こえてきます。

 

かなり前のこと、カラオケ好きの門徒さんと話していた時に、

「曲もそうやが、歌詞をよ~く聞いて感情をいれんといけん!歌詞覚えるのも老化防止になるしな~。」

なるほどな~・・・

自分に感じることがあるから、頷けるからその曲選ぶんだろうし、どうせなら曲も歌詞も知り尽くして歌い上げたいですもんね。

できることなら、カッコ良く!

 

浄土真宗のお経さんもよ~く聞かせていただかんといけませんね。

上手、下手ではなく、自らがお勤めさせていただきながら自らが聞かせていただく・・・

いつでもどこでも一緒にいてくれる親心。

ウロウロしてばっかりで全然カッコ良くない外面ばかりの私のことを案じてくださる親心。

 

なんまんだぶ、なんまんだぶ・・・

 

今、息子に聞いてみました・・・

「覚えとるよ!で~ンでん、むしむし・・・」って彼のアレンジで照れながら歌ってくれました。

「何がおもしろかったんやろ~・・・そうそう、そう言えばお風呂の中でも輪唱とかしてたよね!オレ、いっつも惑わされて最後まで歌えなんだな~」

何が面白かったかは忘れてしまうけど、皆で笑いながら過ごした日常は忘れることがありません。

彼の笑顔も又私を支えてくださっていた大きな力なのです。


六月の沙羅の会~紫陽花のコースター~のはなし

2011年06月26日 15時45分11秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

今日は≪徳正寺仏教婦人会・沙羅の会≫を開きました。

毎月日曜日に開いているのですが、今月は急な法務が入ったために二度も日にちを延期してしまい、ようやく本日の開催となりました。

賑かにいつものメンバーが集まります。

あら、今月は初参加の方もいらっしゃいます。

「ようこそ、ようこそ」

 

『らいはいのうた』のおつとめ、『仏説阿弥陀経』のおはなし、今月の歌は『かたつむり』・・・「で~んでん むしむし か~たつむり~・・・」、皆さん子どもの頃を思い起こしながら元気よく歌ってくださいます。

 

さて、今月の手しごとは≪紫陽花のコースター≫をつくりました。

メンバーの方に綿麻の布で縫っていただいた10センチ角のコースターに、紫陽花の花の消しゴムはんこをポンポン押して色とりどりの紫陽花が咲きました。

みなさん、思い思いの感性できれいな紫陽花を描いてくださいました。

「その色いいねえ」「これどうかなあ?」「私はこの色が好きよ」「なかなかセンスいいねえ」

この会のいちばんいいところは≪褒め合う≫ところなのです。

できること、できないこと、得意なこと、得意でないこと、みんなそれぞれですが、ここではみんなが認め合い、褒め合いながら楽しんで手しごとをしています。

 

そして、もう一つのお楽しみは・・・

楽しいおしゃべりとお茶の時間です。

今日は、Kさんの娘さんが手作りのケーキを差し入れてくださったので、みんなでありがた~く、美味しくいただきました。(昨夜遅くにわざわざ焼いてくださったそうです。ありがとうございま~す!)

お茶はグレープフルーツのかおりの冷たい緑茶です。

台風5号の風が時折ひゅ~っと本堂の中に吹き込みます。

風とオレンジ風味のケーキとお茶のかおりがマッチした、梅雨の日のひとときでした。

次回の沙羅の会は、7月10日(日)朝9時半から徳正寺本堂にてひらきます。

是非お参り下さい。お待ちしています。