で~んでん、むしむし・・・
庫裏の方で用事をしておりますと、本堂から大きな歌声が聞こえてまいりました。
沙羅の会にお参り下さった方々の今月の歌の歌声です。
「かたつむり」です。
この曲は幼かった頃の息子の大好きな曲で、彼なりのアレンジで歌い込んでいました。
思わず私も息子バージョンで歌っていました。
当時の顔、声、動作、仕草・・・昨日のことのように思い浮かびます。
もう、今では高一ですもんね~・・・
早いな~・・・「あっ」っという間です。
彼は、当時のことを憶えているのでしょうか・・・
今では、YUI一筋です。
歌も嫌いじゃないんでしょうね、YUIの曲が鼻歌で聞こえてきます。
かなり前のこと、カラオケ好きの門徒さんと話していた時に、
「曲もそうやが、歌詞をよ~く聞いて感情をいれんといけん!歌詞覚えるのも老化防止になるしな~。」
なるほどな~・・・
自分に感じることがあるから、頷けるからその曲選ぶんだろうし、どうせなら曲も歌詞も知り尽くして歌い上げたいですもんね。
できることなら、カッコ良く!
浄土真宗のお経さんもよ~く聞かせていただかんといけませんね。
上手、下手ではなく、自らがお勤めさせていただきながら自らが聞かせていただく・・・
いつでもどこでも一緒にいてくれる親心。
ウロウロしてばっかりで全然カッコ良くない外面ばかりの私のことを案じてくださる親心。
なんまんだぶ、なんまんだぶ・・・
今、息子に聞いてみました・・・
「覚えとるよ!で~ンでん、むしむし・・・」って彼のアレンジで照れながら歌ってくれました。
「何がおもしろかったんやろ~・・・そうそう、そう言えばお風呂の中でも輪唱とかしてたよね!オレ、いっつも惑わされて最後まで歌えなんだな~」
何が面白かったかは忘れてしまうけど、皆で笑いながら過ごした日常は忘れることがありません。
彼の笑顔も又私を支えてくださっていた大きな力なのです。