月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

「あっ、痛っ!」のはなし

2011年06月21日 20時57分41秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
もののはずみに、ご院さんのむこうずねにわたしの足が当たってしまいました。
(ちょうど、蹴っ飛ばしたような格好になってしまいましたが、わざとじゃないんですよ!)

その時、ふたり同時に
「あっ、痛っ!」
と、声がでました。
(こんなシチュエーション、よくありませんか?)

ご院さんが笑いながら言います。
「どうしてあなたが痛いって言うかな~!?痛いのは俺でしょう!」

え~…まあ…それは…そうですけど…

「お慈悲の心よ!」

「…?」

「あなたの痛みや苦しみや悲しみに共感してくださる仏さまのお慈悲の心よ!あなたが“痛い”って言うのと同時に“痛い”って言えるなんて、お慈悲の心……」

苦しまぎれの言い訳だったのですが…
自分で言いながら可笑しくて…
ふたりで思わず笑ってしまいました。


阿弥陀様のお慈悲のお心は…
すべてのいのちを、ひとつずつ尊んでくださり、「かなしいね」「つらいね」「いたいね」「わかるよ」…とずーっと抱きしめてくださるおはたらきです。

ありがたいですね…


さて、蹴っ飛ばした方が何故「あっ、痛っ!」と言うかは定かではありませんが…

こんな些細なことがらに笑い転げるわたしたちといっしょに、阿弥陀さまが微笑んでくださっていることにはちがいないのでしょうね!

あっ、それより何より、忘れていました。

「蹴っ飛ばして、ごめんなさい…」
この場を借りて…深くお詫び申し上げます。

「でも、言うほど痛くもなかったでしょ!!」(笑)

一粒之汗

2011年06月21日 19時41分25秒 | 仏々相念(住職日記)

暑くなるね~・・・

 

息子がテスト発表となり部活が早く終わる為、いつもより早い夕食をいただいたことです。

陽が長くなったよね~・・・っていいながら暑くなる日々を思ったことです。

今年は去年ほどではないとはいうもののキツイ夏がきます。

 

暑くてダラダラ汗が流れると気持ちいいですね。

寒いのが苦手な私にとって嫌いじゃない季節です。

 

息子は、何とか部活もガンバってくれているのですが、内容的にかなりハードらしくクタクタになって帰ってきます。

疲れきってうたた寝する姿を見ると切なくなってきます。

沢山食べるようにもなったのですが体重は全然増えません、それほどキツイのでしょうね・・・

汗もいっぱいかくんだと言っていました。

どんな風に過ごしているのか分かりませんが、いい青春時代を過ごしてもらいたいものです。

 

私は、息子ほど部活を愛しガンバッた訳ではありません。

むしろ、どうやってサボろうかって思う方で・・・そんなんで強くなれる筈がありません。

でも・・・ちゃんと行っていたんですよね・・・あれ、なんで行っていたんでしょうかね~・・・

今、思うともの凄く不思議に思います。

他のヤツもやっぱり来てて、それなりのメニューこなして帰っていました。

やっぱり、いっぱしにお腹も空いてバクバク食べて、テレビ見ながら寝ていました・・・

息子と同じ何てことは言えませんが、低いレベルでもそれなりに疲れていたんでしょうね。

そして朝となりやっぱり学生服着てツマラン学校に行っていました。

今思えばもっと爽やかに・・・って思うのですが、疲れきっていました。

 

今日は蒸し暑く夕方の本堂のお荘厳をしながら気持ちよく汗が流れました。

雑巾を持つ手に額から落ちる汗一粒・・・

「あ~、お陰さまで生かさせていただいているよな~・・・今日も。」

痛いところは方々あれど、今日も何とか生かさせていただいたことです。

 

ゆっくりと西に沈むお日さまを感じながら大きく息をついたことです。