今夜はお通夜のご縁にお参りさせていただきました。
60代の奥さんのお通夜です。
ご主人を中心に、息子さんご一家、娘さんご一家、親族の方々、ご近所の方々・・・大勢のお参りでした。
おつとめの後半、幼いお孫ちゃん(Nくん)がぐずって泣き始めてしまいました。
私のすぐ後ろにおられたのですが、たぶん、お父さんとお母さんが代わる代わる抱いてあやされていたのでしょう。
退席されなかったことに、ホッとしました。
阿弥陀さまも、そして仏さまになられたNくんのおばあちゃんも
「ようお参りしたねえ」って、よろこんで褒めて下さっているのでしょうから・・・
Nくんにとっても大きな大きなご仏縁です。
お通夜のご縁も済み、明日はまた悲しく辛いご法縁がおつとまりになります。
たくさん泣かれるでしょう・・・
愛しい妻の、母の、その冷たくなった頬や手に触れて・・・
たくさん泣かれるでしょう・・・
でも、そんなときこそ、ぬくもりがありがたいのでしょうね。
愛する人の手を握り・・・
たいせつな人の肩を抱き・・・
悲しみに震える背中を擦り・・・
ちいさなわが子を抱きしめ・・・
そうしながら、
みんな、ぬくもりを移しあい、生かされていることを知るのでしょう。
ひとりじゃなかった・・・と。
愛しい人を求めて泣く人が、頬をつたう涙のあたたかいことに気づくとき
自身のいのち全体がぬくもりに満ちていることを知るのでしょう。
いま、あなたに支えられているんだ・・・と。
明日・・・
あどけなく笑うNくんは、きっと、ママやパパやおじいちゃんに
そのぬくもりをじゅうぶんつたえてあげるでしょう。
「ママ、がんばろうね~」って・・・ねえ。
(まだお話しのできないNくんの心の声です・・・)