月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

精神年齢

2011年11月13日 20時08分57秒 | 仏々相念(住職日記)

いつまでも・・・

 

幼稚園の男の子が家族と一緒にお参りしてくれました。

子どもがいるためでしょうか、「30分で終えて下さい」とのこと・・・

私としては一つ一つのご縁をゆっくりと過ごさせていただきたいと思っているのですが、こういう声を聞くとしんどくなります。

決して長いからいいとか短いから悪いと言っているのではないのです、ゆったりとした気持ちで座らせていただきたいな~って思うくらいで・・・

ま~、人によれば30分でも長いと言えば長いのでしょうが・・・

でも、30分なんて阿弥陀経さんを頂けば法話も出来ずに終わってしまいます。

やっぱり、法話はさせていただきたいし・・・

 

お孫さんは、直ぐに嫌になります。

「さわやか文庫」に駆けて行っては適当にマンガ本を持ってくるのでしょうか・・・

でも、面白くないのか「ポン」っと投げるのでしょう、背中に聞こえる畳に落ちる本の音。

直ぐにお母さんが叱っておられたようですが・・・

あらゆるものを大切にする心を育みたいものです。

お勤めの間、走り回ったり遊んだりっていうのは気にもなりません、「元気一杯だな~、阿弥陀さまも追いかけ追いかけ大変だな~」って思います。

でも、モノを粗末にされると・・・

私は、精神年齢が低いのでしょうね、こんな些細なことでもイラッとしてしまいます。

「本は投げるモノやないやろ!」って言ってしまいそうに・・・

でも外面住職は顔を引きつらせながら平生を装うのです。

こんなずる賢いところだけは年齢以上なのですが・・・

「いけませんよ!」って坊守にまた叱られてしまいます。

 

こんなダメ親父なものですから、どれだけ子どもたちはしんどい思いをしてきただろうか・・・

お陰で今となっては精神年齢も私より遙か上の子どもたちです。

良かったのか悪かったのか・・・

 

今となってはダメ親父を育んでくださいます。


蜘蛛の巣のはなし

2011年11月13日 12時28分02秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

朝のウオーキング

朝の空気は気持ちよく、まわりをきょろきょろ眺めながら歩いています。

 

「いいお天気~」と空を見上げると、高~い電線の間に蜘蛛の巣がたくさん張られているのをみつけました。

「へえ、あんな高いところにねえ・・・」

おもしろいもので、気になりだすと、次々と蜘蛛の巣ばかりに目が行きます。

グラウンドに上がる山道には

ここにも、あそこにも・・・

木の枝の高いところに軒並み直径1メートル以上もあるような大きな蜘蛛の巣が・・・

中には、木と木の間の大空間に網を渡しているものもあります。

「わあ、これはどこから作り始めたのかな」

きっと、はじめの一本はサーカスの空中ブランコ並みのスリルなのでは・・・

と、想像しながら蜘蛛の巣を拝見!

蜘蛛の種類も様々です。

それにしても、芸術作品のようにきれいです。

案外、見飽きないものですね。

虫を捕まえるための網だけど・・・

虫がかかって、せっかくの網が破れたら・・・ちょっとショックだったりして・・・

静かに巣の真ん中に鎮座している蜘蛛の言葉が聞こえたら、おもしろいでしょうね。

とまあ、取るに足らないようなことに思いを馳せながら歩いているわけですが・・・

 

帰り道、橋を通ると、欄干の隅ごとに蜘蛛の巣がありました。

ちょうど朝陽にキラキラ光っていました。

ひとつずつ見てみると・・・・

縦糸も横糸も等間隔で張られている美しい巣もあれば

横糸の間隔が広かったり狭かったりする、惜しい感じの巣もあるし

横糸の間隔が超狭い、いい仕事してますねっていう巣もあるし、

縦糸を張る段階から、結構いいかげんで、「虫がかかればOK」という感じの巣もあります。

これって、蜘蛛の性格?センス?技量?経験値?

蜘蛛さん、教えて~!!