いつまでも・・・
幼稚園の男の子が家族と一緒にお参りしてくれました。
子どもがいるためでしょうか、「30分で終えて下さい」とのこと・・・
私としては一つ一つのご縁をゆっくりと過ごさせていただきたいと思っているのですが、こういう声を聞くとしんどくなります。
決して長いからいいとか短いから悪いと言っているのではないのです、ゆったりとした気持ちで座らせていただきたいな~って思うくらいで・・・
ま~、人によれば30分でも長いと言えば長いのでしょうが・・・
でも、30分なんて阿弥陀経さんを頂けば法話も出来ずに終わってしまいます。
やっぱり、法話はさせていただきたいし・・・
お孫さんは、直ぐに嫌になります。
「さわやか文庫」に駆けて行っては適当にマンガ本を持ってくるのでしょうか・・・
でも、面白くないのか「ポン」っと投げるのでしょう、背中に聞こえる畳に落ちる本の音。
直ぐにお母さんが叱っておられたようですが・・・
あらゆるものを大切にする心を育みたいものです。
お勤めの間、走り回ったり遊んだりっていうのは気にもなりません、「元気一杯だな~、阿弥陀さまも追いかけ追いかけ大変だな~」って思います。
でも、モノを粗末にされると・・・
私は、精神年齢が低いのでしょうね、こんな些細なことでもイラッとしてしまいます。
「本は投げるモノやないやろ!」って言ってしまいそうに・・・
でも外面住職は顔を引きつらせながら平生を装うのです。
こんなずる賢いところだけは年齢以上なのですが・・・
「いけませんよ!」って坊守にまた叱られてしまいます。
こんなダメ親父なものですから、どれだけ子どもたちはしんどい思いをしてきただろうか・・・
お陰で今となっては精神年齢も私より遙か上の子どもたちです。
良かったのか悪かったのか・・・
今となってはダメ親父を育んでくださいます。