月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

一枝一葉

2011年11月15日 21時36分19秒 | 仏々相念(住職日記)

あ~、この方も・・・

 

高台にある家のご門徒でした。

今日は風が強く木々たちが激しく揺れていました。

一枝として同じものはなく、一葉とて同じものもありません。

競い合うのではなく、争い合うのでもなく、寄り添いながら支え合いながら生き抜いています。

自然の中で自然の命が輝きます。

「あ~、この景色を眺めながら一緒にご縁に会わせていただいたこともあったよな~」

その当時と変わりない景色を眺めながら、「また、寂しくなるな~」って思ったことです。

 

人生の先輩に大切に接していただいていました。

「ご住職、大事にして下さいよ!」って優しい笑みと一緒に声を掛けて下さっていました。

御無沙汰していたものですから、懐かしく遺影を拝見したことです。

ちょっと若い頃の写真でしたが声が聞こえてきそう・・・

 

また、ある御門徒はVサインで微笑んでおられる写真・・・

どんな背景があったんだろう・・・

どんな人が周りにおられたのでしょう・・・

つらつらと思いながら、ゆっくりとご縁に会わせていただく。

 

この方もこの方も、「手を合わさせていただけよ、お念仏申させていただけよ」とおはたらきくださる。

ありがとうございます・・・あなたのお陰でひと時手を合わさせていただきました。

 

折角のご縁をいただいても雑事ごとでゆっくりお聴聞もできません。

お客さんが一人帰り、二人帰り・・・

片づけ終わってやっと懐かしき声に出会われるのかもしれません、

「疲れたね・・・御苦労さま!」大切な人の声を、

そう言ってくれるであろう声を捜すのかもしれません・・・

涙が出ます・・・

 

仏さまのおはたらきとなり今も尚支えて下さっています。

あなたに照らされて私の光が輝きます。

ず~っと一緒におって下さいますよ!