月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

娘之帰省

2012年05月03日 19時40分12秒 | 仏々相念(住職日記)

帰ってきました・・・

 

「県外ナンバーが増えたね」って夕食の会話。

過疎地のこの地も県外ナンバーの車が沢山停まっています。

いろんな事を話されるのでしょうね。

 

「毎年、この連休には帰ってくれて家の大掃除をしてくれるんです。」

お参りなされていた御門徒がおっしゃるのです。

年老いた両親をここに残して生活されているので気になるのでしょう。

その息子さんは単身赴任で新潟に赴いているとか・・・

今年の豪雪、会社でのボランティア活動で雪下ろしに行かれたとか・・・

「母ちゃん、大雪が積もっている屋根の下、下ろすこともできずお年寄りが一人おるんで・・・」

どのような思いで雪を下ろされたのでしょうか・・・

故郷にいる両親が重なって見えたことだろうと思うのです。

「母ちゃん・・・」そう呟かれながら会いたさに歯を喰いしばられたことでしょう。

その思いが叶わない現実の中にきっと優しくその方に接していかれたのでしょう。

そして、連休を迎え家族がいる家に戻り一泊して直ぐに里に帰って来られた。

嬉しそうに話して下さる御門徒に「よかったですね!帰って来てくれて・・・」って話したことです。

 

我が家に存在感大の娘が帰ってきてくれました。

元気な姿に安心したことです。

去年もこの日に帰省していました。

皆が揃うって嬉しいことです。

いつものように寂しがり屋の家族が肩を寄せ合い温かいひと時が流れます。

中二日でゆっくりすることもできません。

でも、それぞれがそれぞれに持ち寄る弱さを重ね強くなることが出来る、そんな日になることです。

 

会えてよかった・・・

大切に生かさせていただこう!