恐ろしい顔が・・・
ある大学の先生がおっしゃったとか、
蚊は子育ての為に血を吸うと思えば、退治するのもどうしたものかと躊躇されるというのです。
その話を聞かせていただきながら、
「そうか・・・世の中には本当に温かい方がおられるんだな~。オレ、全然考えんけどね!そんなこと考える暇なんてないよ、プ~ンって音が聞こえようものなら退治する為に捜すし、血を吸われている現場を発見しようものなら『ふざけんじゃね~!』って思いっきり叩いているもんね。退治できれば『よっしゃ~!』、逃がせば『チッ!』。そんな人にはなれんな~・・・」
また、坊守に怒られそうですけど、これがコイツの有様です。
そんな時の顔って見たことないけど、皆さんはありますか・・・
多分、凄いことになっているんでしょうね・・・
恐ろしいことです。
今日の愛媛新聞「ヤング落書き帳」にこんな詩が掲載されていました。
悪口
美糸(15)
ある日私は友だちの悪口を言っていた
その時ふと窓ガラスに映る自分を観て身震いをした
みにくく動く口
不自然につり上がった目
何を考えているのかわからないぐにゃぐにゃにゆがんだ顔
すべて私の顔だった
窓ガラスは私の心の奥底に潜む汚い気持ちをすべて映し出していた
もう悪口なんて言わない
(西条市・女子)
恐ろしい顔に出会ったのです。
もしかしたら誰か他にも話す相手がいたのかもしれません。
なんて凄い顔・・・
そう思いつつ窓ガラスを縁にして自分の顔に出会う。
同じ顔・・・
心の奥底に潜む本当の自分・・・
出会ってよかったですよね。
出会わなかったらず~っと言っていたでしょうに・・・
これからも悪口を言わない生活が送ることが出来ればいいですね。
いつしかその思いはきっと薄れ、触れる縁によってこれからも悪口を言うでしょう・・・多分。
でも、気付いた本当の自分の顔は忘れることがありません。
悪口を言いながらもその恐ろしき本当の自分が出てきていることに気付けば止めることが出来る、きっと!
醜い顔して人を蔑む言葉を発する人あれば、「もう止めようよ!」って言えるかもしれない。
そうありたい・・・
みんな、そこに気付けばいいですのにね・・・
恐ろしい顔は人の顔、自分はどこまでもいい顔していると思っている。
さて、蚊を退治する時の顔、想像して下さい・・・
恐ろしや~。
でも・・・やっぱり退治するよな~
自分可愛いがために・・・
この住職、本当の自分が出っぱなし!