これ、どうぞ・・・
コイツの喉は「ガラスの喉」です。
いつヒビが入るか分からないようなハスさ・・・
でもそのハスさを感じつつも共に歩んでくれます。
無意識のうちに喉に手をやり擦っているコイツがいます。
「ありがとう、今日もしんどかったね・・・」って。
声がカスカスになることなんてしょっちゅう・・・
でも、「張れ!張るんだ!もうちょっと・・・」って酷使するのです。
格好つけではなく常に「これが最後・・・つぶれてもいい」って思いでご縁をいただいています。
そんなコイツにとって「アサダ飴」が欠かせません。
喉飴って沢山ありますが、これなんです。
これはコイツの祖父が好きでよく口にしていました。
幼きコイツはいつもおやつ代わりに祖父の部屋に行っては貰っていました。
幼き頃の懐かしい味なのです。
お参りさせていただいたご門徒宅。
ご縁をいただき振り向くと、「ご院さん、風邪ひかないようにこれ食べながら願生って!」って喉飴一箱置いてくれているのです。
嬉しかったな~・・・
予想もしていなかったことでしたので・・・
「すいません、いただきま~す!」って一粒口に入れます。
お茶もいただき、「それでは失礼しま~す!」って立ちかけると、
「これ、全部持って行って!」って箱まま手渡してくださる。
コイツのために買っていて下さったのです。
寒い時だから風邪をひいたらイカン・・・
喉、大切にしなきゃ!・・・
優しい想いを手向けて下さる。
「すいません、ありがとうございま~す!では、行ってきま~す!」
「ご苦労様です。いってらっしゃい!」って優しく送り出してくださいました。
口の中で喉飴を転がしながら、一歩一歩歩みながら・・・
「よっしゃ、願生ろう!」