ありがとう・・・
一日の中でいろんな方とお会いすることができます。
出不精のコイツは人と接するのを好みません。
でも、こうやってご縁頂き沢山の方に出会うとやっぱりいいもんだな~って思うのです。
ま~、待ち構えていただいているところに行くのですから悪い気を起こす方が可笑しいのでしょうが…
「ご無沙汰していま~す!お元気でおられたですか?」
「こちらこそすいませ~ん、失礼ばかりで・・・」
「いえいえ、会えてよかったで~す!」
こんな出だしの繰り返し・・・
でも、皆さん微笑んで下さり優しく接してくださる。
有難いことです。
コイツの有様は、その微笑に出会うと申し訳なく思ってしまうのです。
「外面」ですから・・・コイツ。
満面の笑みを湛えつつ「いい人」をアピールしているのです。
そんな外面だけを見て下さり優しく接してくださるのだから・・・
母に言われました、
「門徒さんが仰っていたよ、住職さんは優しいですね!
物言いも優しいし・・・怒ることってあるんですか?
子どもさんを叱ることってあるんですか?って。」
ホンマのコイツを知る母も思ったことでしょう、外面飾ってガンバっているんだって・・・
コイツは決して優しくなんてありません。
イガイガトゲトゲなんです。
それだすと生きていけんからズル賢く外面飾る手段を用いているのです。
恥ずかしいこととは承知の上でシャアシャアと参っているのです。
「これ徳正寺の寺報の月のひびきです。」って鞄に手をやると補充するのを忘れていて到底足りないのです。
今朝、また左肩が疼き尋常でない痛さだったものですから補充どころではなかったのでしょう・・・
「参ったな~・・・」
同時刻、坊守もご縁をいただき参らせていただくことになっていたので無理だろうな~と思いつつも電話しました。
「持ってこれんよね・・・」
「ちょっと無理かな・・・」
「あ~、いいよいいよ、何とかするわ・・・」
明らかに部数が足りないのですから何とかすることもできないのですが、イライラするコイツの捨て台詞なんでしょうね。
するとすぐさま電話が鳴ります・・・
「お母さんが道の駅まで持って行ってくれるって!」
「そりゃ申し訳ないね~、一軒お勤めさせていただいて道の駅行きます。」
あ~よかったと安心するコイツ。
道の駅に行くとすでに母が来てくれていました。
パッシングする車の横につけ窓から「月のひびき」を預かります。
「ごめんね、ありがとう!気を付けて帰って!」
「今来たところよ、気を付けていってらっしゃい」
こんな時だけ都合よく接するコイツ。
日常はムスっとしているのに・・・
嫌な奴です・・・コイツ。
お陰で有り余る部数を手にご門徒を訪ねます。
「これ徳正寺の寺報「月のひびき」です。読んで下さ~い!」
「は~い、毎回楽しみにしていま~す。」って仰って下さる方もいれば、
目の前でクルクルっと丸められたり折られたりする方もいる。
こうまでして持って来たのに・・・って引きつった微笑になっていることも・・・
いけませんね~・・・ホンマのコイツが出るところでした。
こんなコイツが知られてしまうと・・・恥ずかしいことです。
生きていけません・・・
家族というものは有難いですね・・・
こんなコイツ知ったうえで支えてくれるのですから・・・
我が真実の親さま(阿弥陀さま)も・・・
左肩の疼きが止まりません。
お勤めの間も擦りながらのひと時になり、お焼香を回すのにもどうにもならずご迷惑をおかけしたことです。
参ったな~・・・
最後にお参りしたご門徒の近くには温泉があります。
全国でも珍しいJRの駅と温泉施設が一緒になっているところ。
先日のこともあり、ちっとは良くなるかもと浸かって帰りました。
偶々、「温泉の日」とかで半額に・・・
「お~っ、いいじゃん!」って、ホンマのコイツ。
週替わりなのか今日はサウナがスチームサウナ。
「あ~っ、スチームか・・・」って、温泉の日で半額喜んだコイツは吹っ飛んでいるんです。
何かコイツの中ではスチームは中途半端な感じであまり好きではないのです。
でも、結果バブルの温泉と併用したのがよかったのでしょうか大分楽になったことです。
何とか腕も上がるほどになりました。
大分、身体にガタがきているのも承知の上、
外面が綻んできたのも承知の上、
この身引っさげて歩んでいきます。
ボツボツと・・・
そうボツボツと願生って生かさせていただきます。