あの子は
どうしているかしら…
あの子は
何を見ているかしら…
黄昏空は
世界の色を
吸いとってゆくようです
疲れたあの子を
しずかに
休ませてあげるために…
今日もよく願生(がんば)りました
ゆっくりおやすみなさい…
三日月さんも…
あの子は
どうしているかしら…
あの子は
何を見ているかしら…
黄昏空は
世界の色を
吸いとってゆくようです
疲れたあの子を
しずかに
休ませてあげるために…
今日もよく願生(がんば)りました
ゆっくりおやすみなさい…
三日月さんも…
故郷へ・・・
ご縁をいただいてお参りさせていただいているご門徒。
縁あって長崎からこちらへ越されてきました。
以後、宇和島での生活となり30年程になられます。
ず~っとご縁をいただいていたわけではなくここ数年のご縁。
よくよくの縁あり出遇えたことをよろこばせて頂いてます。
この度、お婆ちゃんのご縁があり重ねてお参りさせていただいていました。
「お婆ちゃんの御遺骨は・・・」ってお尋ねすると
「長崎に連れて帰ります」
長崎の墓地に御納骨されることになりました。
故郷が恋しかったのでしょう・・・
ご主人の御祥月にはお帰りになられていたようです。
そこに立ち何を思っておられたのでしょう。
「昔は12時間かかりましたが、今では高速が整備されて別府から3時間半で行くことができます」
いろんな懐かしいお話を聞かせていただきました。
御高齢ではありましたがお母さんのご縁です・・・
悲しくないわけではないのでしょうが、
優しいお顔でお話になる雰囲気に安心するコイツがいます。
遺骨に執着しているかどうか分かりませんが、
「故郷に帰る」という響きの中に「ホッ」とできるモノがあるのでしょう・・・
「故郷」・・・
何もかも無条件で受け入れてくれる。
疲れているけど・・・
悲しいけど・・・
グ~~~ンと背伸びして「ヲッシャ~~~」って気合い入れることができる。
そこに必ず帰れることの嬉しさ・・・
決してお墓が故郷ではないのです。
お墓は、御遺骨を御安置するだけでありそこにいるわけではないのです。
今生のいのち尽き参らせていただく故郷は真実の御親が仕立て上げて下さった西方極楽浄土でありました。
故郷は親のおはたらき。
しんどい人生引っさげて歩む姿が分かるから笑顔いっぱいで迎え入れる。
「帰って来いよ」と迎い出てここにおって下さいます。
いまここに・・・
いまここに・・・
有難いことです・・・
願生ります、コイツ。