月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

報恩感謝

2011年12月18日 19時49分00秒 | 仏々相念(住職日記)

ぅわぉ~・・・

 

思わず倒れ込みました。

一年中で一番大切な報恩講法要を勤め終えることができました。

年々、高齢化でお参りも寂しくなってきましたが、新たに参って下さる方もいて心強いことです。

 

大きなお声でお取次して下さるご講師さんでしたので聴覚の衰えた方もよく聞こえたようで楽しそうに優しく微笑みながらお聴聞下さる姿にも出会えて安心したことです。

私は大きな声を出すと荒く感じてしまうのであまりはりません。

偶に、極偶にノッテきたりすると大きな声も出るのですが、キツクなっているような気がします。

 

分かり易く、優しく話を進めて下さいました。

眠気に誘われることもなく食い入るように聞かせていただいたことです。

お聴聞ってやっぱり良いですね!

 

恩・・・畳の上で大の字になる安心した姿。

その場を仕立て上げて下さる親心。

そのおはたらきに支えられるから安心できるのです。

この人生、安心して歩むことが出来る。

支えて下さる「あなた」がいてくださるから・・・

そこに気付くと頭が下がります。

 

お飾りをお下げして幕を降ろしお道具を元の位置に戻します。

「いきいきかがやき展」は明日のご縁の方々にもご覧いただき降ろさせていただくことにしました。

全然、片付いてないのですがとりあえず整えてお夕事のご縁に会わせていただきます。

息子の調声を聞かせていただきながら外陣の香ろうの前でツラツラと思います。

「あ~、今年もお勤めさせていただいたな~。あの人にも、この人にも・・・沢山沢山支えていただきお取次ができてよかった」って力が抜けるようでしょた。

お勤めが終わると倒れ込みました・・・

 

今、ここに・・・

安心して倒れ込みました、ありがとうございます。

 


念仏之味

2011年12月17日 22時20分44秒 | 仏々相念(住職日記)

今年も・・・

 

去年、「来年は書けんかもしれんね・・・」そんなことを話しつつ「念仏あられ」のラベルを書いていた娘。

そうか・・・

これが最後になっては大変と二人の写真を撮り本願寺新報に送り掲載していただいた。

 

今年もカタンカタン・・・とお飾りを下ろしては坊守が切り、カチンカチンと音がするほどに乾かし保存しておく。

それをお講さんの時にあられにしてお参りになった方々にお配りしている。

素朴な味です・・・

 

坊守の里で配られていた「念仏あられ」

義母・祖母・大きな祖母・・・ず~っと作られてきた味。

粗末にできない、大切に大切に・・・の声がするようでした。

そのラベルには懐かしい義父の字で「かめばかむほど味が出る」って書かれてあった。

 

その伝統を引き継ぎ、坊守が徳正寺で始めてもう何年になるのでしょう・・・

不器用なことを理由に何のお手伝いをすることのない私。

カッタン、カッタン・・・カラカラカラ・・・カチンカチン・・・と一人で一年かけて仕上げて下さいます。

そのこととも言うこともなく、皆さんが喜んで下さる顔が嬉しくて仕上げるのです。

 

間際になり、「ラベルどうするん?」って尋ねると側にいた息子はふたつ返事、「ええよ!書くよ!」

問題は娘、関西との距離があるしどうだろうって思いつつ言ってみるとこちらもふたつ返事、「書いて速達で送るね!」

これまた、皆に喜んでもらえることが嬉しくて書いてくれるのです・・・多分。

否、願生ってあられを作る坊守に最高のプレゼントなのかもしれません。

 

今年の絵は、娘は「熊皮御影」の親鸞さま、息子は「安城御影」の親鸞さま。

今年も上手に書いてくれたことです。

 

早速、毎座毎座にお配りさせていただきました。

夜は息子も部活でクタクタなのに出勤して下さり、姉の分も代りに配ってくれたことです。

皆一同に嬉しそうでした。

皆さん一口食べては「カリカリカリ・・・」素朴な味を感じつつ、御苦労下された親鸞さまの顔をご覧になられたことでしょう。

 

あなたがご苦労して下さったお陰で今、親の声を聞かさせていただきました。

「カエレ、カエレ、カエレ・・・」

かめばかむほど味が出る!


準備万端

2011年12月16日 21時44分52秒 | 仏々相念(住職日記)

待ってます、あなたを・・・

 

今日の日の寒いこと、今季初雪でした。

お納骨なされるのにお勤めの間に雪が降り出しました。

寂しくて辛くて堪らないのに急ぎ車に帰り傘を取って来られ私に差し掛けて下さるのです。

勿体ないことです・・・

御袈裟が濡れないようにとお心遣いをいただいたことですが、やっぱり申し訳なくて・・・

私なんかほっといていただいていいのです・・・

しんどい時なのですから、大切な人を思い沢山泣けばいいのです。

辛かったですね・・・

 

みぞれ交じりの雪をフロントガラスに受けながら帰り路を急ぎます。

帰ったらアレしてコレして・・・

本堂のお荘厳を思い浮かべます。

 

坊守のお手伝いをいただき今年もなんとかお荘厳させていただきました。

皆さんのお陰で今年も報恩講をお勤めさせていただくことが出来ます。

本当にありがとうございました。

 

永ちゃんも今、武道館です。

私も負けないように17・18日と走り抜けるだけです!

 

寒いようです・・・

お参りし難いとは思いますが、どうぞお誘い合わせの上何とか道中暖かくしてお参り下さい。

本堂は暖かくしてお待ちしています。

最高のひと時にさせていただきましょう!

  

 

12月17日(土)

昼1時からお勤め・御伝鈔・法話

夜7時からお勤め・御伝鈔・法話

12月18日(日)

朝9時からお勤め・御伝鈔・法話

お斎

昼1時からキャンドルサービス・お勤め・御伝鈔・法話

ぜんざい

 

常設  いきいきかがやき展

(キラキラ輝く作品の数々を展示させていただいています。)

 

バザー  

(沙羅の会が作ったお念珠等を販売します)


一番寒気

2011年12月15日 20時57分24秒 | 仏々相念(住職日記)

この冬、一番の寒気が・・・

 

また明日から寒くなりそうです。

昨日、今日と日中は暖かく凌ぎやすい日でした。

お陰でJ講中の報恩講も穏やかに過ごすことができました。

 

いざ、始まってしまうと「あっ」という間に終わってしまうのですが、準備となると大変です。

きれいなお荘厳を目の当たりとしながらご苦労を思わずおれなかったことです。

 

「今日も一時間前に来てストーブ点けて番しとったんで!」って笑いながらおっしゃる世話役さん。

決して押しつけがましくおっしゃるのではありません・・・

でも、そう聞かせていただくと暖かい空間に座らせていただくことが勿体なく思うことです。

思案仕立ててくださるおはたらき・・・

 

お陰で優しいご縁に会わせていただいたことです。

 

また、寒くなるそうです・・・

徳正寺の報恩講の日も寒そう・・・

雪にならなかったらいいのですが・・・

 

どうぞ、暖かくしてお参り下さい。


準備開始

2011年12月14日 22時51分13秒 | 仏々相念(住職日記)

今年も・・・

 

昨日は本堂のお仏具のおみがきさんでした。

法務の都合、何もせずにおみがきさんが終わってしまいました。

お仏具も本堂も境内もきれいにしていただいたことです。

 

ピカピカにしていただいたお仏具を手に軍手をはめてもう一度擦るように手に持ちます。

お飾りをさせていただきながらツラツラと一年の歩みを省みる。

あんなことあったな~・・・

こんなことも・・・

阿弥陀さまのお顔、親鸞さま・蓮如さま、聖徳太子さま・七高僧さまのお顔を見ながらウダウダ生きる私をず~っとず~っと支えて下さるおはたらきが勿体なく思ったことです。

 

今年のお講さんはどんなひと時を過ごさせていただけるのだろう・・・

優しいひと時となったらいいな~。

お講さんまであと少し、ホッと出来るようなお浄土のお荘厳をさせていただきますのでお参り下さい。

 

夜は、J講中の報恩講でした。

お参りさせていただくと阿弥陀さまの周りをきれいにお荘厳されていました。

お仏具もきれいにおみがきされピカピカ輝いていました。

一つ一つの花も、一つ一つの果物も、一つ一つのお餅も、・・・

みんなみんな光輝いていました。

 

大変だったことでしょう・・・

今年もお取次が出来ますことを嬉しく思います。

私もお浄土のお荘厳にならせていただきます。