鋭く、真相に迫るリチャード・コシミズさんの秋葉原惨事に見る考察は、当を得ている。とは言え、事件の責任を転嫁することは出来ないが、背景を知らずして安全な社会は構築できようはずがない。
『勝ち組』『負け組』とは何か。要は利得欲望の勝ち負けに過ぎない。利得欲望などたかだか肉体に宿る100年足らずのゲームである。死んでしまえばそんなモノ、無常の風に吹き飛んでしまう空しき幻にすぎない。
我々は、人生を生きていると言うことは、ゲームの中に遊んでいるようなモノである。『勝ち組』には『勝ち組』の悟りを学び、『負け組』には『負け組』の悟りの学びがある。裸で生まれ、裸で死んでいく。大切なのは悟りの価値だ。現象に惑わされてはならない。
よくよく考えてほしい。『負け組』と言えども、100年前なら裕福な部類に入る。隣と比較する必要はない。自らを大事に、心豊かに生きることは十分可能である。
『勝ち組』を求める者よ。勝とは何か。利得欲望のみであるなら、空しい。無情なモノであることを気づくことになる。その時は遅い。真に勝とは、愛であり、義である。真であり、善である。美であり、優である。
それしても、リチャード・コシミズさんの考察は、真相をついて余りある。
【転載開始】秋葉原惨事 作成日時 : 2008/06/11 11:31
東北、青森には仕事がない。地元での就職をあきらめて、静岡や愛知の自動車関連産業に派遣社員として送り込まれる。自動車アセンブリーラインの仕事はきつ い。手を休めることも気を休めることも許されない。この仕事を経験したことのある人は、異口同音に言う。「この仕事だけは、二度とやりたくない」と。金を ためて海外放浪したいといった目的があるなら、半年くらいは我慢できる。だが、「生活のため」だけであれば、日々ストレスが蓄積されていくばかりだ。「地 元じゃあ、有数の進学校を出ているというのに.....」
青森出身だから、若干、訛りがある。訛りを馬鹿にされるような気がして、自ずから口数が少なくなる。同僚の間で浮いてくる。疎外感を感じる。陰口をたたか れている、噂の種にされている、集団ストーカーされているといった錯覚も生まれてくる。友達ができない。暗くて目立たないから、女の子にも相手にされな い。もとより、デートの金もない。同僚は、街でナンパして結構、遊んでいるという。「戦果報告」を耳にすると、自分だけが取り残されていく思いが募る。
工場のラインの反対側で同じ作業をしている人物は正社員だ。収入は、自分の倍では効かないらしい。「正社員としての優越感」みたいな空気を感じる。作業上 の些細なことで、怒鳴られる。「あいつだって、手を抜いているくせに。」こっちは、福利厚生も何もない。契約がいつ打ち切られるかわからない。月曜から金 曜まで目いっぱい働いて、20万そこそこにしかならない。そこから、実家に多少は送金しなくてはならない。マジに生活が苦しい。ボーナスなんかない。「俺 の年収は、240万円か。もろに、ワープアじゃないか。」
毎日が工場と寮との往復だ。街から離れているので、遊ぶところもない。あっても、遊ぶ金がない。自室にこもり、パソコンを開いて、ネット掲示板で憤懣をぶ つける。延々と呪詛の言葉を書き連ねる。気味が悪い。誰も相手にしてくれない。レスがつかない。ネットですら馬鹿にされているように感じる。
ドル安で自動車の対米輸出が減少してきた。国内市場も、原油高で下降傾向だ。自動車産業は減産のために、なんの躊躇もなく、現場の派遣社員を大幅削減す る。200人いる派遣の四分の三がカットされるという。自分はどうなるのか?一生懸命、黙々と働いてきたつもりだが、会社や派遣会社は評価してくれないの か?派遣会社に問い合わせてもはっきりしない。
雇用会社から呼ばれたが、どうやら、夏前にはクビになるようだ。どうしたらいいのか?六ヶ月ほど働いて、やっと、作業に慣れてきたというのに。ゼロからの やり直しだ。また、三ヶ月、六ヶ月単位の別の仕事を紹介してもらうのか?手に職なんか永遠につかない。「俺は、ただの交換可能な歯車だ。」根無し草だ。先 が見えない。八方ふさがりだ。そんな閉塞感で目が覚めた朝、工場に出てみると、ロッカーに自分の作業服がない。「やめろということか!」切れる。
生来、切れやすい気質だった。家庭内暴力で母親を泣かせたこともある。普段は寡黙で大人しいが鬱積してくると突如切れる。社会をうらむ。7人の罪なき市民が殺戮される。だが、犯行者を一方的に責める前に、知っておくべきことがある。
2004年3月1日、労働者派遣法が改正された。「物の製造業務の派遣解禁」である。つまり、工場の現業部門でも派遣社員の使用が容認されたのである。製 造業は、この改正に喜んで飛びついた。派遣社員の大量使用で、正社員を減らせる。人件費を大幅カットできるだけでなく、会社の都合に合わせて、いつでも、 削減できる。福利厚生のコストも激減する。
人件費の削減で、企業の収益が増大する。配当が増え、株価が上がる。大手企業の株を6割以上持つユダヤ金融資本が大きな利益を手にする。本来、秋葉原の人 物が手にするべき報酬の半分は、かくして、ユダヤ金融資本に収奪される。小泉・竹中は、ユダヤ金融資本に資する目的で、「構造改革」の美名の下にさまざま な改悪を断行した。その目玉が、この「派遣法改悪」である。
(さらに、小泉一派は次の媚ユダヤ政策を用意している。中川秀直らが言い出した1000万人の外国人移民受け入れである。これにて、さらに安価な労働力を 大量確保し、企業の人件費低減を企んでいる。今以上に企業の収益を良くすることで、企業オーナーであるユダヤ金融資本に寄与する。こうなれば、日本人の派 遣労働者の雇用環境はさらに悪化する。)
われわれは、「創意工夫・向上心に溢れ」「職場に活気が漲る」「従業員一人一人を大事にする」「個々の未来が見えてくる」日本的経営を小泉・竹中の手で奪われた。ウォール街の金融犯罪者に操縦された売国・反日政治家の手で。
さあ、選挙に行こう。そして、永田町から、「外資族」を追い出そう。自民党清和会、創価公明、民主党前原一派を排除しよう。みなが、胸を張って働いていた「すばらしい日本」を取り戻そう!7人の犠牲者と多くの被害者のためにも。二度と、同じ事件を引き起こさないためにも。
「這ってでも選挙に行き、国賊を落選させよう」独立等掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/news/4278/
リチャード・コシミズでした。【転載終了】