飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

EU崩壊はいつ、そして何故起こる

2015-07-11 11:07:05 | 国際・政治

批准されていないが、
欧州憲法(EU憲法)はソ連のそれによく似ている・・・
とは、ベンジャミンさんの意見である!
そして、
その崩壊もギリシャが予兆であり、
ドミノの始まりである・・・と。

 

アメリカ合衆国も例外ではない。

言うまでもないが、

アメリカ合衆国は、連邦国家である。

ソ連邦、欧州連邦(連合)と似たようなものである。

それらが崩壊するということは、有り得る。

「アリエール」現象である。


 

何故、連邦制が取られ、やがて国際連邦(連合)が企図されているかということは、

明らかである。

世界連邦(世界政府)への序章なのである。

世界が、争いのない統一政府になることは、誰しも望むところである。

やがて、地球はひとつになるというのは、

歴史的宿命にあると思われる。

 

ところが、

一皮剥けば、現在の世界政府、あるいはグローバリズムというものが、

NWO(ニューワールドオーダー)という、超国家的権力の企みであったことが、

暴露されて来た。

つまり、

諸国民が自由で多様性のうちに生きる地球統一ではなく、

言わば奴隷制超国家世界政府なのだ。

その為に、

諸国民を分割統治し、恐怖のうちに支配しようとする魂胆である。


 

その上に、

そのまま統治するのでなく、

人口を10分の1以下にに縮小して、

地球を未来永劫に閉鎖社会にしようとしている・・・。


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その実験が、ソ連邦であり、EUであったのである。

アメリカ合衆国は、成り立ちからそうではなかったが、

内部から権力中枢に食い込み、民間を洗脳し、グローバル企業を支配し、

資本による企業体国家として篭絡させた・・・。

その集大成が、今にも始まろうとしている。

 

崩壊して当然の成り行きである。

資本による支配体制は、金融崩壊によって終焉を迎えようとしている。

何もかも刷新の時を迎えている・・・。

ハレルヤ!

である。

 

 

 【転載開始】 

 EU崩壊はいつ、そして何故起こる 

© AP Photo/ Virginia Mayo

2015年07月10日 19:24

EUの運命はあらかじめ決定している。EUはソ連と同じような道筋をたどる。ソ連は70年間存在し、崩壊した。EUも同じ年齢で、おそらく2022年に崩壊するだろう。そう語るのはロシアの政治学者ヴィターリイ・トレチャコフ氏である。氏の論考を以下に紹介する。

70 年という数字は恣意的なものではない。一種の法則である。70年というのは人間の3世代にあたる。父が新しいものを創り、建設する。子はそれを利用し、蜜 を吸い尽し、欠陥には目をつぶろうとする。孫の世代はもはや、祖父たちの創ったそれに、欠点しか見出さない。そして、祖父たちの創ったものを、祖父たちの 理念を、公然と、直接に、批判する。最後には、その構造体は崩壊する。

ソ連の歴史はちょうどそのような経過をたどった。現在のEUにも同じような傾向は見られる。2020年代前半には「EUの孫たち」がちょうど中心的な政治勢力になる。

ソ連はどうして崩壊したのだったか。それは、中央政府の官僚主義のためであり、中央政府の利害および公式イデオロギーがソ連市民の大半およびソ連を 構成する諸共和国の利害および世界観とどんどん乖離していったためである。それからもうひとつ。誰が誰を食べさせるのか、誰が働き、誰が楽しているのか、 という点をめぐる、非難の応酬、これがソ連を破壊したのである。現在のEUにも見られるように、ソ連においても、非難の応酬が最初に巻き起こったのは北お よび南の諸共和国(EUの場合は国家)であった。ゴルバチョフのペレストロイカが行われた比較的短い期間に、この非難は急速に世論に浸透し、かつて「ソ連 は経済的には誰にとっても必要だ」と考えられていたのが、「ソ連は誰の利益にもなっていない」という正反対の方向に振れた。さらに、ソ連崩壊のもうひとつ の理由に、連邦を構成する諸共和国の指導層に、ナショナリズムが台頭したことがある。休眠していたナショナリズムに急速に火の手が広がった。それも、一部 のマージナルな人々だけでなく、一見文明的な大衆にまで、それが拡がったのである。

同じような絵柄を、いま我々は、EUに見ている。しかも、ソ連においては「民族友好」政策はそれなりにうまく機能していたのであるが、その点EU諸 国のリーダーたちは、もう数年前に、自分たちの多文化政策が失敗したことを白状させられている。なにしろソ連には、移民問題がなかった。いま移民問題は、 EUをずたずたに引き裂き、欧州の未来を危ぶませ、EUを古参メンバーと新参メンバーに二分しようとしているのである。
「古い」欧州の民族的寛容 性と、「新しい」欧州、つまり東欧およびバルト諸国の、国民および政府による公然たる人種差別、過激なナショナリズム、公然たる人種的不寛容。この二つ が、ますます厳しく対立するようになっている。そして、加盟国の国家主権を損ね、ますます多くの政治的・財政的権力を集めつつある、EUの官僚機構に対す る憎悪が、ますます募っている。この官僚機構は、EU各加盟国の市民には、個々の国・地域の民主主義を破壊する、権威主義の牙城のようにイメージされてい るのである。

そ して、ソ連は、まさにその力を最大限に開花させた直後に、崩壊したのである。ソ連は2つのグローバル超大国の一角であった。ソ連の周囲には、そしてソ連を 中心に、ワルシャワ条約機構という軍事同盟があり、経済相互援助会議という経済同盟があった。そして強力な、国際共産主義運動があった。それは現在のEU の経済力とも、政治力とも、比較を絶するものだった。

以上のことから、次の事が容易に理解されよう。EUの衰退と崩壊は遠い先のことではない、目と鼻の先のことなのだ、と。欧州の現在の政治家たちも、 それを嗅ぎ取っている。だからこそ、そう大きくも、そう「高価」でもないギリシャというEU加盟国の、言ってみればローカルな債務問題をめぐって、あれだ けの騒ぎが持ち上がっているのである。ギリシャが「ブリュッセル政府」に対する反抗的姿勢を公然と示すことに、普段「EUの理想は不可侵であり、EUは一 体だ」と呪文のように唱えているEUも、黙ってはおれないのである。EU崩壊のシナリオは様々なものがあり得る。組織的崩壊から、無秩序な崩壊まで。

この論考では、米国というファクターを完全に無視した。米国はEUを政治的に、またNATOを通じて軍事的に、従属者として見、その存続を望んでい る。米国というファクターが重要であることは論をまたない。しかし、その米国といえども、かつてソ連が浴びたと同様の「波」をかぶっているEUの、自然な 道行きをとどめることは出来ない。


【転載終了】