義兄の一周忌と初盆の法要で京都に行ってきた。
郷里の御両親が鹿児島からお盆提灯を持って来られた。
御両親がしきりに回らない提灯だと気にしていたけれど
郷里の桜島と秋草の絵の美しい提灯。
「くるくると回るのが良かったんだけどねぇ。桜島の絵のは回らなくて・・・」
鹿児島訛りで何度も何度もそうおっしゃってた。
これは正絹で手書き、天然木の脚のなんとも美しい提灯。
凛としていて品があって、なにより郷里の風景がすてき。
静かにぼんやり灯って心が安らぐ。
回らなくていい。
これ以上義兄にぴったりの提灯はない。
息子の初盆に鹿児島から提灯を持ってくる御両親の気持ちを思うと切ない。
帰り際に姉が持たせてくれた品々の一つ
開けると・・・
(*´∀`*)あぁ美しい京都だ・・・
姉が主人の一周忌の為にこまごまと用意している姿を見ると
また切ない・・・
「くるくる回るのがよかったんだけどねぇ・・・」
鹿児島訛りの義父さんの声が心の中でくるくる回る。
飾らない素朴な御両親・・・胸がギュッとなる。