燕岳(ツバクロダケ)へ行ってきた。
天気予報がイマイチだったけど、回復傾向にあったから♪
夜大阪を出発し、京都で姉が乗ってきて、目が覚めたら松本に着く夜行バス。
バスの行先に「松本」って書いてある
松本駅から電車に乗る。
キョロキョロして大糸線を探す。
電光掲示板にワクワクする地名が・・・
長野県に来た~!!!
穂高駅まで大糸線に乗る。
電車の中にこの周辺の山々の写真が貼られていてワクワクが止まらない
来た来た来た♪
「8時ちょうどのあずさ2号で私は私はあなたから旅だちますぅ~」
テンションが高く、古い歌も飛び出す♪
穂高駅の駅舎が美しいって恭姉ちゃんが撮ってくれた。
無人駅で、箱に切符を入れるシステム。のんびりしているなぁ
登山口行きのバスまで1時間半もあるので時短の為タクシーで登山口へ。
ここはお湯のとてもいい温泉もある、それは下山後のお楽しみ
燕は今回で4回目。大好きな山だ。
湧水が引かれていて飲料OK!
ここで水を汲んで登る
てるてる坊主の手拭いを結んできた。
山に入るとすぐに霧に包まれる。
見上げたらヽ(*´∀`*)ノ
霧雨の中歩く。苔が生き生きしている。
ふっかふかの苔、私達は苔フェチなのだ
特に雨でしっとりした苔は魅力的。
そっと触れるだけで癒される、歩きながら魅力的な苔を見つけたら触らずにいられない。
触った感じが良ければ二人で共有して「ええやぁ~ん」なんて言いあう。
このコースは北アルプス三大急登と言われている。
急な登りがずっと続く。
登りが辛くても立ち止まり息を整えてまた歩き出す。
握りこぶしよりも大きな実。
パイナップルの頭みたいなのがあちこちにゴロゴロ落ちている。
見上げたら高い木がそびえている(◎_◎;)
あんな高い所からこの固い実が落ちてきて頭に当たったら痛いぞぉ
あちこちに落ちているからひょっとしたらひょっとして大当たりやん
双子はビビりながら歩いた。
霧雨のせいで緑が美しく、木の実も嬉しそうに見える。
あ♪恭ちゃん見て見て♪
あ♪けいちゃんここにもあるよ♪
双子は山の宝物を眺めながら歩く。
急な登りはどこまでも続く。
道祖神見つけた。
木の根が美しい。
山登りは絶対に晴れた方がいいけれど、雨にしか見られない表情もある。
この実は今までなかったね。
標高が上がると植物も変わっていく。
霧雨が雨に変わりカッパを着る。
面倒だし視界も悪くなるけれど髪やシャツが濡れると体が芯まで冷えてしまう。
しんどい、息が苦しい、脚の筋肉が張っている。
今までよりずっと身体に堪えているのを感じる。
「ちょっと休ませて・・・」恭姉ちゃんに言って立ち止まる。
標高が上がり、紅葉してきた
ナナカマドの実
きれいねぇきれいねぇ
合戦小屋は夏はスイカを売っているので有名。
今はスイカはないけれどで何かを食べる予定。
もうちょっとだ、ガンバレ!
山の10分は長い
合戦小屋に着いた休憩!!
かき揚げうどんと鯛焼きにした。
おうどんは半分こ♪
スイカで有名なのでこんな手ぬぐいを売っていた
クマに変身
ちょっと休憩して元気が出た。
合戦小屋からまた急登が続く「北アルプス三大急登やもんね」
少し道がなだらかになった。
赤や黄色に色づいた道を歩く
「ほら、あそこに槍ヶ岳が見える!」恭姉ちゃんが元気にストックで向こうを指す。
本当は真っ白で何も見えないけどここからは槍ヶ岳が見えるはずなんだ。
明日は槍が見えるかな・・・このままのお天気だったら何も見えないで帰るんだな、そんなことを考えたりもした。
私の一番好きな山の花「アザミ」
もうとっくに季節は終わっているのに私を待ってくれていた、かわいい。
宿泊する燕山荘までもうちょっと、しんどかった。
到着!!
小屋の前の〝山男の像〟に「来たよ」って言ったら涙があふれた。
1年前の今頃は毎週入院して抗がん剤治療をしていた。
起き上がる力も出ない日は眼も口も半開きでボーっと寝ころんでいた。
そんな日々を越えてやっと来れた。
体力も筋力も落ちたけど来れた。
恭姉ちゃんも頑張ったねって泣いてる。
来れた(^o^)人(^o^)来れた
奮発して個室の予約をしていた。
個室だと格段に楽しみが増える。
消灯後眠れなくても持ってきた灯りを点けてコソコソお喋りできる。
今日撮った写真の見せっこや交換をしたりおやつを食べたりもできる。
( ̄∀ ̄)( ̄∀ ̄)
濡れたカッパやザックカバーや帽子を乾燥室に掛けて・・・
ティールームへ
がんばったご褒美のケーキセット
おやつに買ったかっぱえびせん、気圧のせいで袋がパンパンに膨らんでいる
ストーブが暖かい。小屋のスタッフも温かい、ほっと安らぐ。
窓から外を見て「私は今、燕に居る」って嬉しくなる、外は真っ白なのにね。
売店には小屋のオリジナルグッズがたくさんある。
何回も来ているから色んな物を持っている。
今回はエプロンとスタッフバッグとハンカチ。
単に山を楽しむだけでなく、この小屋はこういうお楽しみもあるから人気。
来た時に手を乗せて挨拶をしていた〝山男の像〟の畦地梅太郎さん作の額。
ステンドグラスの灯りがあったりとても素敵な山小屋。
私達は贅沢して個室だけど、ここが一般の大部屋。
一人一人のスペースがあり前の棚にリュックを置くようになっている。
晩御飯、どれも美味しい
ふと隣を見たら恭姉が猛烈な勢いで食べている
周りの男の人よりも早く平らげていてびっくりした
え?どうしたん?お腹すいてたん???
姉「え?それがそうでもないねん」
((´∀`))ケラケラ 黙食なのに笑ってしまう、疲れすぎておかしなってる。
雨やんだかな、外に出て見たら星が輝いていた
槍ヶ岳のシルエットも見えていた。
外気温5℃、凍えそうになって小屋に入った。
消灯八時半。双子は一旦眠ったけど0時ごろ目が覚めてコソコソお喋りをして、また眠った。
翌日は4:20に起きて身支度をして5:10に朝食。
5:40の日の出を見る
二日目につづく
山はいい(∩.∩)
さぁ!生きるよ!