2016年10月8日~9日
群馬県苗場山のふもと(5合目)にある赤湯温泉「山口館」に行ってきた。
歩いて3時間。歩いてしか行けない、秘境中の秘境温泉
タイムスリップしたみたいな世界に
東京の子供たちを連れてった♪
ここには去年?(ほんとに去年とは思えないほど過去に感じる・・・それほど
わたしの日々は濃いってことだ・・・)
下見で一回、ツアリーダーで一回、行ってて
子供たちを連れていきたいなって思ってた。先月から予約を入れていた。
雨予報だったにも関わらず、二日間雨にあたらなかった
ラッキー登山。
(晴れ女メンバーaちゃんの強い祈りによるものだったと思われる。
彼女が白目をむいて怪しく祈ってくれた姿に子供たちも爆笑しながら歩いた
でも本当にあれほどの天気予報に反して一度もカッパを着なかった)
いつもの日曜登山部メンバーの中の、ママ親友3人と子供たち5人。
東京から車で3時間。
緑のしっとりした山の中へ。
温泉に行くためにわざわざこんなに「歩く」のは
みんな初めて。
秋はまだまだって感じもしたけど、
確実に気配は感じさせてくれてた。
子供たちは「キノコ探し」に夢中になっていた。
きのこを執ってるおじさんにも出会い(許可証みたいなのを持ってた方)
サンゴハリダケというのを見せてもらったりして。
でもこのひとたちは↓↓
食べれないものばかり見つけていたと思う。笑
こんなに歩いていくさきに待っているのが「温泉」ていう
特別感♪
けっこう汗もたくさんかいた。山奥の奥、峠をこえて
谷を下りた先に
その秘境の宿はある。一軒。
温泉は沢のそばに露天(野ざらしといえる)が三つのみ。
内湯とかはない。
電気もない。電波はないし、Wi-Fiもない。
まずはお湯につかる。
熱が体にしみる~。じわじわ~。
聞こえるのは沢の水音。
水は驚きの美しさ。白さ。青さ。透明さ。
そしてこの子たち、すぐそばにこぼれ流れてるお湯に
収穫してきた「きのこ」たちを、つけて(煮て?)遊び始めた。
ちょっと、東京だとできない、贅沢な遊びだということに
本人たちは気づいていないと思うけど。
それから晴れの神がウクレレを弾いた。笑
わたしたち三人ともウクレレするメンバーだった、たまたま。
でも雨予報の中、ウクレレを持参したのは晴れの神のみだった。笑。
さて。日が暮れ、ランプに火が灯った。
ここのお父さんと息子さんであるお兄さんは
子供用にもっと特別に子供食を作るかどうかで
論議してくださったらしい。笑。
子供にはミニカレーのほか、ウドやキノコの天ぷらや
大人と同じ贅沢な夜のメニューだった。
(はあ、子供たちの食べ方、あいさつのしかた、いろいろ
もっともっと鍛えないといけないなあと思うのだった)
そしてそこにある物たちの、使い込まれた味わいとか
古さとか、渋みに心惹かれる。
宿のお父さんとお兄さんはあったかく
お話しもいろいろと弾み。
日本を引っ張っていくべきひとは、
自然を守れるひとであるべきだ、とか。
そう、お勉強より大切ななにかが、
ある。わたしたちが忘れちゃいけないもので、
子供たちに教えておきたいもの。
(みなさんもぜひ行って、このお兄さんのここでの幼少時代の
すてきな憧れのエピソードなどを聞いてみてください)
うちの神が弾くウクレレに、
お兄さんも一緒に口ずさんでくださって、
楽しい雰囲気だった。
真っ暗になってから、行灯をもって
またお湯につかりにいった。
こんな行灯の淡い光は、東京の家の近所でつけたって、その光が見えないほど
弱いものだと思う。
沢の音、心もとない灯り、子供たちはしがみつき、
真っ暗なお湯につかった。
*
翌朝は雨だった。
でもそのうち晴れるとわかっていた。
朝風呂にもいった。のんびりと時間は流れた。
雨上がりの緑はまた特別に綺麗だった。
子供たちの興味の的だった、きのこたちは
昨日より一層、力を増しているようだった。
心が繊細になって、いろんなアートを見つけた。
カツラの大木に手で触れ、パワーをもらった。
足元のこの葉っぱがかわいいと子供たちは見下ろして立ち止まっていた。
たくさんのキノコが昨日と違っていることも発見していた。
昨日はまだ閉じていたベニテング。
たまごみたいなキノコ
また来年も来たいね、て大人だけでなく
子供たちも言ってくれた。
大切なもの。たくさん見つけてくれたと思う心にきざまれたかな~。