ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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闇と光の慈愛のコントラスト(99)新たな時-金塊の発掘①-

2021年11月29日 08時33分59秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)

闇と光の慈愛のコントラスト(99)新たな時-金塊の発掘①-
==第二章、闇と光の決着==


--新たな時(012)金塊(きんかい)の発掘①--

ゼーデェは、闇の種族の農地の偵察(ていさつ)を終えて、
光の村に若者を連れて戻ってきた。
偵察に行った者の中から一人を選んだ。
「フュデル。明日、新しい農地の世話をしてください」
ゼーデェは、農地に『闇の種族』を付けるのをやめた。
それは、農地が闇の種族のものであることを忘れるためである。
忘れられなくても意識をしなくするためである。
「分かりました」
フェデルは、快(こころよ)く了承した。
「今日、偵察に行った者を連れて行くと良い」
「みんなも明日から新しい農地の世話をしてください。
 自身の農地の世話も忘れずに」
「分かりました」
10人の若者はその指示を受け入れた。

ゼーデェは、明日、金塊(きんかい)発掘(はっくつ)をするためにパアソネの所を訪れた。
「ドンドン。夜分すいません」ドアを叩く。

「はぁーぃ。どなたですか?」
パアソネの妻がドアを開けた。
「あら。ゼーデェ」
「パアソネさんは、居ますか?」
「少しお待ちください」
暫(しばら)くしてパアソネが出て来た。
ゼーデェは、すかさず尋(たず)ねた。
「明日、金塊の発掘に向かうのですが、
 金塊を見つけた場所を教えてほしいのですが、
 よろしいいでしょうか?」
「いいよ」
そう言うと家を出て歩き出した。
「発見者のモウジィを紹介する。
 明日、金塊の場所へ案内してもらうと良い」
パアソネは、ゼーデェをモウジィの家に連れて行った。
「ドンドン。モウジィ。居(お)るか」
モウジィが出て来た。
「おお。モウジィ」
「パアソネさん」
「こちらは、ゼーデェです」
「明日から金塊の発掘作業をしたいのですが、
 場所を案内してくれますか?」
ゼーデェは、実直(じっちょく)に尋(たず)ねた。
「いいですよ」
モウジィも即答(そくとう)した。
「場所を知っているものは、他にもいますか?」
(場所の機密を守った方が良いのか、
 それとも…)
ゼーデェは、続けて尋ねる。
「鉄鉱石を探しに行ったものが数名、知っています」
モウジィは、金塊を発見した時を思い出しながら答える。
「そのものも連れて行こう」
ゼーデェは、即決した。
「じゃあ。連絡しときます」
モウジィは、何か楽しそうである。
(何が楽しいのであろうか?
 これと言って変化のない日々が続いていたからか?)読者の意見。
「発掘道具の手配も宜(よろ)しくお願いします。
 では、明日」
ゼーデェの作業は、やっと終わった。
(慌ただしい日が続いているな)
ゼーデェは、運命が大きく変わるのを感じた。
そして、やっと家に戻った。
父のブリンスに今日のことを報告した。

つづく。 次回(金塊の発掘②)


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