0241_神々の戦い(010)裕也の冒険-日蓮如来仏②-
--日蓮如来仏②--
部屋の奥の一段高い畳に日蓮如来仏は、正座していた。
敬称を如来仏とするのは、東の習わしで、
全て、現世で難を乗り越え神仏に召された人は、
東の宇宙に生まれ変わっても現役である。
そう言う意味で「如来」をつける。
「仏」は、仏様出身であることを意味する。
「アクストラさん。
裕也の頼みとは言え、
ご苦労様です。」日蓮如来仏は、礼を言った。
「いいえ。とんでもありません。」
アクストラは、答えた。
(物腰の柔らかい人だ。)と思った。
「遠慮せずにもっと近くに来てお座りください。
足は、楽な形で良いです。
気にせずにお座りください。」
日蓮如来仏は、アクストラに楽にするように促した。
アクストラは、奥に近寄り、胡坐(あぐら)をかいて座った。
つづく。 次回(神々の合議①)