0240_神々の戦い(009)裕也の冒険-日蓮如来仏①-
--日蓮如来仏①--
「日蓮様。日蓮様。御面会いただきたい。」
アクストラは、大声で叫んだ。
暫くして、白衣の乙女が玄関から現れてきた。
「どちらさまですか?」白衣の乙女は、尋ねた。
「私は、アクストラと言います。
裕也の使いで来ました。
日蓮様にお話したい義があります。
お取次ぎをお願いします。」
アクストラは丁重に言った。
「お承りしました。
少しお待ちください。」
そう言って、白衣の乙女は、奥に消えた。
暫くして、帰ってきた。
「どうぞ、お入りください。」
乙女は、靴を脱ぐことを促し、アクストラを招き入れた。
アクストラは、玄関で靴を脱いだ。
そして、乙女は、屋敷の中を先導していく。
屋敷には、中央に廊下が真っすぐ続いている。
その横を天界を描いた襖(ふすま)が並んでいる。
一番奥についた。
そして、乙女は、膝を着き正座した。
そして、横から奥の襖を開けた。
アクストラは、日本の流儀はわからない。
「はじめまして。アクストラと言います」
アクストラはぎこちなくお辞儀をした。
つづく。 次回(日蓮如来仏②)