ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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0259_神々の戦い(028)裕也の冒険-時の魔法人の門⑦-

2020年10月21日 10時52分04秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)

0259_神々の戦い(028)裕也の冒険-時の魔法人の門⑦-

扉が開く。
「ぎぃぃい。ぎぃ。」

--(3)知識の試練①--

扉を開け、一歩踏み出すと、そこは本部屋であった。

天空に声が響く。
「ここは、知識の門である。
 お前の知識欲を試そう。」

そこは、本の棚に囲まれていた。
「この匂い。少しかび臭い。古い本の匂い。」
若者は、この匂いを気に入った。
「右端の本棚の右の一番上の棚の右端の本を取ってこい。
 その中央のテーブルと椅子を使うが良い。」
天の声は命令した。
若者は、本を取り、中央のテーブルに置き、椅子に座った。
そして、本の表紙を読む。
「第Ⅰの本。はじまり。」
若者は、興味をそそられた。
そして、本の頁を開いた。
読んでみる。
「宇宙のはじまりより以前には、神、仏、人間の区別はない。
 全てのものは、等しい。それを「生命」と呼ぶ。…」
(神と人間の区別はない。)
若者は夢中に読み進んだ。何時間過ぎただろう。
そして、1冊目の本を読み終わり閉じる。
「ビキン」こめかみに激痛が走り血がにじむ。
天から声が響く。
「そこに2999冊の本がある。
 その本には、宇宙の理が書かれている。
 まだ、先を読みたいか?
 1冊読み終わるごとに痛みは大きくなる。
 それでも読みたいか?」
天の声は、若者の答えを求めた。
若者は、迷わず答えた。
「私は、知識を追求します。」

つづく。 次回(時の魔法人の門⑧)

 


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