0254_神々の戦い(023)裕也の冒険-時の魔法人の門②-
5人の若者は、それぞれの洞窟を進んだ。
洞窟には、ヒカリゴケが生えていた。
暗いがそれが道しるべの役割をしていた。
裕也は、道しるべに従い進んだ。
大きな門に辿(たど)り着いた。
それは、頑丈な扉で塞(ふさ)がれていた。
その扉には鍵穴がある。
5人の若者は、それぞれ扉に辿り着いた。
しかし、押しても引いても開かない。
(何か鍵があるかもしれない。)
若者たちは、伝え人の心に声を伝えた。
(伝え人。門には、扉があり、鍵がかかっていて開きません。)
それぞれの若者は、伝え人にどう対処したら良いか尋ねた。
伝え人は、未来人に尋ねた。
(未来人。みんなが門に扉があり、鍵がかかっていて開かないと言っています。
どうにか出来ませんか?)
裕也も同じ問題にぶち当たっていた。
少し考え、そして、自身に宿る気持ちの妖精に問いかけ、
鍵に手をかざした。
(妖精さん。扉の鍵を作れますか?)
手から、小さな光の粒が現れ鍵穴に入っていった。
(ちょっと複雑だね。
出っ張りがある。
ここは、へっこんでいる。
でも、普通の鍵じゃん。
魔法もかかってなさそうだし、
後は、形の問題じゃない。)
妖精は、手のひらで鍵の形に成った。
(妖精さん。
後、四か所に鍵の扉があるのだけれど、なんとか出来ますか?)
裕也は、4人の若者と意識を合わせた。
そして、手を出した。
若者たちも自然と手を出した。
手のひらには、鍵が現れた。
つづく。 次回(時の魔法人の門③)