ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

0235_神々の戦い(004)裕也の冒険

2020年08月06日 15時47分43秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)

0235_神々の戦い(004)裕也の冒険
--時の狭間--

裕也は、アイテナの意識を覗(のぞ)いた。
楽しい思い出。苦しい失望の思い。
(今だ!)
意識をアクストラに移す。
暗闇が見える。
時空が止まっている。
アクストラの意識と裕也の意識が合致する。
「あ!」裕也も動けない。
裕也は、白雉の子に意識を乗っ取られたことがる。
その苦しみは忘れられない。
意識があるようでない。
裕也は意識の奥底から力を振り絞り呼びかけた。
「今、この時」
現在の時を意識の中に呼び覚さました。
暗闇に隙間が見える。
「光!」アクストラは叫んだ。
その瞬間、彼は飛び出した。
「ビュー」
時の狭間から脱出することに成功した。
裕也の意識も解放された。
「ビュー」
アクストラは現在に光となって飛び出した。
「アクストラ」アイテナは、呼んだ。
アクストラは、アイテナの所に飛ぶ。
「解放のとき?そうなのか」
二人は抱きしめ合った。
めでたく再会したのである。

つづく 次回(神々の円卓)


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