不思議なハートの力00057征服①
神海は、静かに授業を受けている。
真奈美は、神海を見つめていた。
(気を付けて)心の声がする。
(アクテイスさん)真奈美は尋ねた。
(そうよ。その子には、気を付けて
悪いことが起こる予感がする)アクテイスは答えた。
「真奈美さん。真奈美さん。
授業中にどこを見てるの?
こら」
真奈美は慌てて教科書に目を向けた。
注意しているのは、先生であった。
「続きを読んでみて」先生は真奈美に命じた。
(朋ちゃん。どこ読めばいいの?)小声で尋ねた。
(154ページの頭の「明治維新」からよ)
真奈美は何とかピンチを切り抜けた。"(-""-)"
教室の隅では、悪だくみ3人衆が、こそこそ何かを話していた。
つづく 次回(征服②)