0273_神々の戦い(042)裕也の冒険-ゼウスの駆け引き④-
--ゼウスの駆け引き④--
アクストラは、光の神の銅漬けの脳が隠されている洞窟に戻って来た。
裕也は、先に次元移動していた。
「アクストラさんもやって見ますか?」
「俺もやって見ます」
2人は、両手を頭の上にかざし、手のひらを一面の銅漬けの脳に向かた。
そして、エネルギーを手のひらに伝える。
熱が伝わる。
「どろぉぉぉ。どろぉぉぉ」
一面の銅漬けの脳は、全て溶けだし、灰になる。
「ボォォ。ボォォォォ」
400人余りの霊体が現れた。
「イレェイダさん。証人に成ってくれますか?」
「分かった」
イレェイダは、裕也が約束を守ると分かった。
イレェイダもゼウスに約束を守らせようと思った。
光の神にしては良い人である。良い人もいる。いや、良い神もいる。
そして、イレェイダと新しい霊体の2人を連れて、ゼウスの所に戻った。
裕也は、ゼウスに言う。
「全員。解放した。
闇の民も解放しろ」
「でも、証拠がない」
ゼウスは、また渋(しぶ)る。
「それは、私が証人になる」
イレェイダは、発言した。
「それでも、信用できない。まだ、分からない」
ゼウスは、まだ、渋る。
「俺を信用できないと言うのか!」
イレェイダは、怒りを爆発させ言った。
「闇のものに取り入ったか!」
ゼウスも引かない。
裕也は、奥に平らな垂直に少し浮き出た石板があるのを見つけた。
(あれは、何?)何気なく問いかけた。
(世界を映し出さる石板です。
遅れましたが、天空神殿を創ってくださりありとう御座います。
僕らは、石の妖精です)
空中から声がした。
(聞いたことがある。石板の千里鏡)
(イメージを送ってください)
裕也は、人差し指に洞窟のイメージを乗せ石板に向けて指さした。
石板に洞窟が映った。
「ゼウス。後ろの石板を見ろ」
ゼウスは、振り返った。
石板に洞窟にいる霊体が映し出されている。
ワイワイ話す声も聞こえる。
「うううぅぅ。
そんなものは、まやかしだ。
信じれん。
闇のものは解放しない」
(こいつ。石に守護された神のくせに。石板の千里鏡を信じないのか?)
石の妖精は怒った。
裕也も怒りが爆発し冷酷に変わる。
静かに手を向けた。
つづく。 次回(ゼウスの駆け引き④)
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