ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

0061_魔族の国(005)裕也日記

2014年08月10日 15時01分08秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)
0061_魔族の国(005)裕也日記

門を抜け、城の中に入る。
奥に広間が見える。
明かりと大勢の声が漏れてくる。
「何か宴会でもしてるのですか?」裕也は黒兵に聞いた。
黒兵は、何も答えない。
しばらくして、広間に着いた。
周りに観客席があり大勢の人、いや、魔族の民が居た。
みんな、甲冑に身を固めていた。
正面には、バルコニーが有り、女性が佇ん(たたずん)でいた。
王娘(おうじょ)である。
そして、その隣に老女が立っている。
腰を屈め、醜い顔をしている。王である。

裕也は、王娘の顔を凝視した。
「真奈美か?」
「裕也!」王娘が答えた。
「真奈美 無事でよかった」裕也は、ほっとした。

つづく

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